目次
1 なぜ「部落出身者差別」でないのか
データで考える「部落出身者とは誰か」
3 属人的差別から属地的差別へ
4 忌避する論理と土地差別
5 基準の拡大と忌避する主体の形成
6 開き直った忌避意識論
7 なぜ部落問題だけが人権問題と表現されていくのか
8 忌避意識論の検証
9 忌避意識解体への模索
著者等紹介
奥田均[オクダヒトシ]
1952年生まれ。近畿大学人権問題研究所所長。博士(社会学)。(社)部落解放・人権研究所理事、(財)大阪府人権協会評議員、(社福)大阪市社会福祉協議会理事、(財)大阪人権博物館理事(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
U-Tchallenge
1
現在も部落差別はある。このことは2016年にできた「部落差別解消推進法」に明記されている。そして、今もなおある部落差別はなぜあるのかということを考えることのできる内容となっている。簡単にまとめると「忌避意識」ということになるだろうか。この忌避意識をなくしていくためには、やはり自分の中にある差別性を自覚し、それを退けていくことが必要になるだろう。部落差別を考えている者にとっては必読の一冊であることに間違いないだろう。2023/08/18
U-Tchallenge
0
部落差別は歴史的な流れからある。それはそうであるが、現在の差別というのは現代に課題があるからこそ、差別があるのではないだろうか。そのことについて、わかりやすく説明されているのが本書である。人々は平等になったからこそ、見なしたり見なされたりする方へと移っていった。見なしたり見なされたりするという、そのような意識こそ変えていかなければならない。なかなか難しそうに思うのだが、そこへと対抗していかないといけないだろう。それこそが現在の大きな課題であろう。2022/09/26
Tsuneyuki Hiroi
0
この本を読んで考えたこと。自分が人権教育を学び、「部落差別」について学んでいる、とはっきりと述べたとき、周囲はどう感じるのだろうか?「そんなこと大きな声でいうな。お前にとって損だから」と正義感ぶって忠告する人がいるだろうか。それとも、静かに自分との距離をとるのだろうか。「そんなくだらんもの、やめろ」と親しい者からは言われるかも。が、だ。そんなことを言う輩の言うことを聞く気はない。差別がある以上、世の中の、ひいては自分の豊かさ、幸福がなくなるような気がするからだ。様々な場面に、ここで学んだことを生かしたい。2019/08/13
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