内容説明
本書は、歴史的転換期にあって、今後の方向を見出していくための、ささやかな試論である。1992年8月に、『水平社会をめざして 部落解放運動の新しい段階』を出版してから、早や六年の歳月が経過した。この間、あらゆるものが大きく変化した。本書は、それ以降、とりわけ1995年以降、21世紀に日本社会が人権が確立されたものとなることをめざし、時々に発表したり講演したものをもとに、加筆修正し、まとめたものである。
目次
部落解放運動の新たな地平をめざして
部落解放基本法へのとりくみと今後の課題
今後の同和行政の基本課題に関する若干の考察
人権のまちづくりと条例の具体化
人権条約の締結と国内法・制度の改善
人種差別撤廃条約の締結と今後の課題
「人権教育のための国連10年」の意義と課題
反差別国際運動の結成、歩み、課題