感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
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「茶」を西洋人に理解させるために書かれた本。死ぬための武士道は広く知られていても、生きるための茶道は(この本が出版されて100年以上経った日本でも)マイナーなままだ。茶のみならず、数寄屋造りの茶室、茶碗、生け花、掛け軸に至るまで、(欧米の石造りの建物とは異なる)すぐに消えてしまう耐久度の低さは、世の中は変化し続けており、過去現在未来を繋げるにはモノも変化し続ける必要がある。故に、生け花は自然そのままの姿を留めるよう細工し、茶道の手順も時代に合わせた進化を遂げている。外界から隔たった文化のようで違う。2015/03/23