内容説明
本書は、語用論で最も重要であると思われる概念を紹介する概説書である。各概念を、コメディ番組から採った短い会話を例に丁寧に解説する。一つ一つの概念を直接原典にあたりながら解説することで、読者自身が卒業論文や修士論文を執筆する際にも使いやすくなるよう工夫している。また、語用論・意味論の最先端の研究成果も取り入れた、「一歩進んだ」語用論のガイドブックである。
目次
第1章 Griceの語用論(非自然的意味;協調の原理と量の格率;協調の原理と質の格率 ほか)
第2章 発話行為理論(言葉で行う行為;指示;発語の力 ほか)
第3章 ポライトネス理論(ポライトネスとは何か;ポジティブ・フェイスとポジティブ・ポライトネス;ネガティブ・フェイスとポジティブ・ポライトネス ほか)
著者等紹介
平田一郎[ヒラタイチロウ]
1964年東京生まれ。1986年埼玉大学教育学部(国語教育)卒業、1991年東京都立大学人文学部(独文)卒業、1993年東京都立大学大学院修士課程(英文)修了。2011年筑波大学博士(言語学)。山形県立米沢女子短期大学、奈良教育大学、専修大学を経て、学習院大学文学部英語英米文化学科教授。2009年University of California,San Diego校客員研究員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。