内容説明
本書は最近の研究を踏まえて英語の形態論および音韻論とのインターフェイスを論じています。形態論の基本的な概念を述べた後、まず、中英語における名詞派生接尾辞の意味特徴を分析しています。次いで、現代英語の複合名詞をとりあげて、その語彙的緊密性と名付け機能を日本語の例にも言及しながら考察します。最後に形態論と音韻論のインターフェイスの観点から音律音韻論の重要性を明らかにしています。
目次
序章 語・形態素・レキシコン(語とは何か;形態論とは何か ほか)
第1章 後期中英語における名詞派生接尾辞の形態と意味―ウィクリフ派英訳聖書の場合(先行研究;ウィクリフ派英訳聖書とは? ほか)
第2章 現代形態論―複合語の語彙的緊密性と名付け機能(「形容詞+名詞」形複合語と「名詞+名詞」形複合語;語彙化 ほか)
第3章 形態論における他の分野とのインターフェイス(クラス1接辞付加とクラス2接辞付加;語彙音韻論による枠組み ほか)
著者等紹介
米倉綽[ヨネクラヒロシ]
京都府立大学名誉教授。専門分野は英語史、歴史英語学
島村礼子[シマムラレイコ]
津田塾大学名誉教授。専門分野は形態論、語形成
西原哲雄[ニシハラテツオ]
宮城教育大学教授。専門分野は音声学、音韻論、形態論(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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