内容説明
Cat/Cut;Food/Hood等、英語はなぜ日本語より音を細かく区別するのか。なぜ日本語話者は寡黙を、英語話者は雄弁を愛するのか。日本語で愛用される俳句の論理とアブダクションの関係等、現代記号論を築いたソシュールとパースの記号論から、「日英語と文化」の特質について多くの事例によって説明するとともに、「母語」の記号論的特質から異文化間コミュニケーションの問題についても考える
目次
第1章 記号論から考える
第2章 ソシュール記号論からのアプローチ(音素と音声;有標と無標;記号表現と記号内容;連辞関係と連合関係;ラングとパロール;共時と通時;構造とアナグラム)
第3章 パース記号論からのアプローチ(「知」「情」「意」の階層性―記号と対象との関係;言語習得と母語の特性―第一次性・第二次性・第三次性;好まれる推論のタイプと日英語)
第4章 異文化間コミュニケーションと英語(今なぜ英語を使う必要があるのか;共通語としてどのような英語が求められているのか;グローバル化と英語)
著者等紹介
有馬道子[アリマミチコ]
1941年、大阪生まれ。大阪市立大学文学部、大阪市立大学大学院文学研究科修士課程修了。武庫川女子大学・短期大学、(神戸)親和女子大学、(京都)光華女子大学、京都女子大学を歴任、2014年退職。研究領域は英語学・一般言語学・記号論。現在(2015年)、日本記号学会および日本エドワード・サピア協会理事(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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センケイ (線形)