内容説明
この本は、生態心理学の観点から日常の言語表現の意味を見直すことでどのような展望が開けるかを見ていきます。言葉について、言語学にとどまらない幅広い知見を踏まえて考えていきます。人間が周りの世界をどのように経験しているか、それが言語にどのように現れているかを見ていくことで、世界が自分や言葉とどうつながっているかが広がりをもって見えてくる喜びを味わってください。
目次
視点とことば(1)―どこから見てるのか
「歩道がせまくなります通行に注意してください」
「いつまで若手のつもりでいるのですか?」
「死後も世界は存在します」
生態心理学の言語観
「アジア」とAsiaのあいだ―見えない自分たち、見える人たち
「私」の正体―「私」は自分の外にある
富士山とビールと私
視点とことば(2)―どこを見ているのか、どこを見せているのか
ある物質の話〔ほか〕
著者等紹介
本多啓[ホンダアキラ]
1965年埼玉県生まれ。東京大学大学院人文科学研究科英語英文学専攻博士課程修了。博士(文学)。現在、神戸市外国語大学英米学科教授。著書に『アフォーダンスの認知意味論―生態心理学からみた文法現象』(2005年、東京大学出版会、第39回市河賞受賞)などがある(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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