内容説明
言語文化研究の視点から具体的な例を豊富に取り上げ、「文化の中で息づいていることば」のあるがままの姿と向き合い「人間の認識の様式」を探ることを試みる。
目次
第1章 言語文化研究への扉
第2章 レトリックの世界
第3章 人は時をどう語るのか
第4章 ことばはあいまい
第5章 ことばは文化を担う
第6章 ことばは遊びたがる
第7章 エピローグ
著者等紹介
安井泉[ヤスイイズミ]
1948年、東京生まれ。筑波大学大学院教授。英語語法文法学会会長(2008~)、日本ルイス・キャロル協会会長(2003~)、筑波英語教育学会会長(2009~)。主な著書:『音声学』(現代の英語学シリーズ第2巻)(開拓社、1992)(第27回市河賞受賞)など(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
ぽた
1
ことばが曖昧であるからこそ、シャレや語呂合わせなど「ことばであそぶ」ことができる。が一方で曖昧さ故に誤解が生じてしまう。それは異文化間ではもちろん同じ文化圏内でも起こりうる。 文化の中からことばが誕生したのか、はたまたことばの誕生により文化が形成されたのか。 本書で「文明は進歩するが、文化は進歩するとは限らない」とかいてあり、なるほどなあと思った。具体例がたくさん書かれており読みやすかった2011/06/29
yasukotta
0
「「言語文化研究」は、この「ことばの中に文化が刷り込まれているはずだ」という仮説に基づいて出発する。」(p. 6) 約230ページからなる本書の約半分弱が「第2章 レトリックの世界」(メタファー、メトニミー、シネクドキ)に費やされています。個人的には「第4章 ことばはあいまい」はおもしろかったです。「第5章 ことばは文化を担う」は日英語における単語(「料理する」とcookのようなペア)についてです。2020/08/28
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