内容説明
今日、大量の情報が流れているが、価値観の多様化や視覚優位の波をうけ、ことばの力はむしろ弱まっている。あいまいな思考、矛盾した論理、無責任な主張がまかり通っている。ことばが人間のあらゆる営為にかかわるとすれば、言語分析はことばに埋め込まれている人間の認知・思考・価値観・社会状況などに届くものでなければならない。ことばの復権とともに言語分析のあり方を探っている。
目次
第1章 このままでいいのか言語分析(はじめに;仮想現実と偽装 ほか)
第2章 ラングとパロールの見直し(ラングとパロール;20世紀言語学の功罪 ほか)
第3章 依存関係の見直し(依存関係考察の歴史;主要素と従要素の規定 ほか)
第4章 デフォルト解釈の見直し(推論過程におけるデフォルト解釈;文内の場合 ほか)
第5章 全体と部分の見直し(はじめに:問題の所在;分析対象:全体と部分の関係 ほか)
著者等紹介
児玉徳美[コダマトクミ]
1935年、広島県生まれ。1958年、神戸市外国語大学英米学科卒業。1975年、ロンドン大学留学。現在、立命館大学名誉教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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