出版社内容情報
本書は執筆陣に極小主義の先鋭的研究を推進する研究者を集め、生成文法研究の最先端の動向を見渡せる構成をとった。前半の概説では最適演算性について経済性の数学的な視座を提供し、ラベル理論以降ボックス理論までの議論を端的にまとめている。後半では、事象の本質を簡潔なものに帰着させる研究論文を揃え、構造構築を担う演算システムの本質に切り込んでいる。探究の知的刺激を求める読者に読んでいただきたい一冊である。
執筆者(五十音順):石井透、大宗純、北田伸一、後藤亘、小町将之、杉本侑嗣、刺田昌信、豊島孝之、中島崇法、林愼将、Bl?mel, Andreas、宗像孝。
目次
第1部 概説―演算メカニズムの成り立ちと諸概念:昨今の動向と枠組み(序論 生成文法における経済性;言語構造の構築を特徴づける要因;SMTが形作る構造の派生;SMTと新たな方向性)
第2部 研究論文―構造構築の演算と言語事象における原理的説明への挑戦(併合をめぐる諸問題;コピー形成に基づく演算メカニズムの特徴と言語事象;第三要因に由来する探索の帰結)
著者等紹介
石井透[イシイトオル]
明治大学文学部教授。University of California,Irvine/Ph.D.専門は理論言語学
後藤亘[ゴトウノブ]
東洋大学経営学部教授。東北学院大学文学研究科英語英文学専攻博士後期課程/博士(文学)。専門は理論言語学
小町将之[コマチマサユキ]
静岡大学人文社会科学部教授。慶應義塾大学大学院社会学研究科後期博士課程/博士(教育学)。専門は、理論言語学、生成統語論
宗像孝[ムナカタタカシ]
横浜国立大学国際戦略推進機構非常勤講師。横浜国立大学環境情報学府情報メディア環境学専攻博士後期課程/博士(学術)。専門は理論言語学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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