出版社内容情報
本書はシステミック機能言語学(SFL)から英語における節の機能的統語分析に迫る。言語の複合的機能の原理に基づきながら、著者が提唱するカーディフ・グラマーを初学者に向けて丁寧に説きおこす点において本書は優れた入門書である。同時に、シドニー・グラマーと呼ばれるハリデー文法を批判的に考察し、2つのグラマーを比較しながら本書の副題にあるSFGの拡充と簡素化の本義を詳細に論じている点において専門書でもある。
内容説明
本書はシステミック機能言語学(SFL)から英語における節の機能的統語分析に迫る。言語の複合的機能の原理に基づきながら、著者が提唱するカーディフ・グラマーを初学者に向けて丁寧に説きおこす点において本書は優れた入門書である。同時に、シドニー・グラマーと呼ばれるハリデー文法を批判的に考察し、2つのグラマーを比較しながら本書の副題にあるSFGの拡充と簡素化の本義を詳細に論じている点において専門書でもある。
目次
本書の読者、来歴と使い方
言語モデル全般における統語論の位置づけ
過程構成と叙法の統語論―単一節の分析
確かな分析スキルの構築―十分な実用性を備えたガイドラインに向けて
最小統語理論―あくまでも簡潔に
中核動詞beingの特殊な用法とそれに関連する概念
少憩―これまでのまとめとシステミック機能文法の全体像
助動詞の3タイプ、「主題」および「新出性」の各1タイプ
肯否極性、「対比の新出性」、および予備的ガイドライン(改良叙法テストを含む)
過程構成の統語論―主語および補語としての参与役割
叙法の統語論
状況要素と付加詞の統語論
過程構成の統語論―さらなる5つの概念
新しい3つの要素―不定詞、助動詞拡張部、呼称
節分析のための全ガイドライン
最後の分析課題
単一節を超えて―新しい2つの様相
著者等紹介
フォーセット,ロビン P.[フォーセット,ロビンP.] [Fawcett,Robin Powell]
英国ヨークシャー州(当時)セドバー生まれ。オックスフォード大学卒業後、1961年‐1970年ケニアで教鞭をとる。ユニバーシティ・コレッジ・ロンドンPh.D.(言語学)。グラモーガン大学、ウェールズ国立大学カーディフ校(現カーディフ大学)教授、同大学コンピュータ言語学研究所所長を経て、カーディフ大学名誉教授。国際システミック機能言語学会(ISFC)を創始。Continuum社およびEquinox社の研究書シリーズ監修のほか、国際ジャーナルFunctions of Language(Jhon Benjamins)顧問を務める
船本弘史[フナモトヒロシ]
京都府生まれ。同志社大学文学部英文学科卒業。同志社大学大学院文学研究科英文学専攻博士後期課程(英文学)修了。2001年‐2002年カーディフ大学へ留学、フォーセット教授のもとでカーディフ・グラマーの研究に従事する。北陸大学准教授を経て、摂南大学国際学部准教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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