出版社内容情報
新進気鋭の若手から学界を代表する研究者までが英文学の〈長い18世紀〉を、旅、ジェンダー、間テクスト性をキーワードに読み解く。日本ジョンソン協会による、新進気鋭の若手から学界を代表する研究者までが〈長い18世紀〉を縦横無尽に読み解く、刺激的な論集。「近代小説の誕生と日本表象」や「感傷喜劇に書き込まれた帝国論」、「動物寓話と福祉の問題」に「スコットランド啓蒙主義と政治小説」などの学際的な論考が、旅、ジェンダー、間テクスト性、という三つのキーワードを軸に展開する。18世紀英文学研究における最新の批評地図がここにある。
日本ジョンソン協会[ニホンジョンソンキョウカイ]
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目次
第1部 旅する18世紀文学(近代小説の誕生と日本表象―サルマナザール、デフォー、スウィフト;中国の人口拡大と英国人口論争―マカートニー使節団の伝える中国の両義性;Humphry Clinkerにおけるメタモルフォーゼ―手紙における挿話に注目して)
第2部 18世紀的心性と女性(Female Gaze and Male Sensibility in A Sentimental Journey;バーボールドの擬人化されたネズミと動物福祉;セアラ・フィールディングの『デルウィン伯爵夫人』18世紀の友・敵・洗練;『マンスフィールド・パーク』の副読本―『恋人たちの誓い』と『私生児』)
第3部 18世紀文学の間テクスト性(感傷喜劇のなかの大英帝国―『西インド諸島人』試論;ジョン・ゴールトと「理論的ないし推測的歴史」―政治小説『メンバー』と『ラディカル』をめぐって;舞台と書斎からみるシェイクスピア―シバーによる改作劇『リチャード3世』を中心に;古代近代論争におけるスウィフトのハイドロロジカル(hydrological)な風刺)
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