出版社内容情報
読解と比較して聴解を不得意とする外国語学習者が多く存在する。文字や音声は、心内で自分の音声に変換される処理、すなわち音韻符号化処理されることが知られる。読解と比較して聴解を不得意とする学習者は、聴解条件における音韻符号化処理が、読解条件と比較して十分に活性化されていない可能性がある。本書では、読解条件における音韻符号化処理を援用し、聴解力向上を目指す新しい聴解指導法を５つの実験により検証した。
中山 誠一［ナカヤマ トモカズ］
実践女子大学言語文化教育研究センター准教授。コロンビア大学ティーチャーズカレッジ日本校TESOL専攻（2005年02月修了）、広島大学大学院教育学研究科学習開発専攻博士後期課程 （2013年03月修了）。 博士（教育学） 広島大学大学院（ 2013年03月）。専門分野は英語教育学・学習開発学。著書： 『100トピックで学ぶ 実践英語トレーニング』（共著、ひつじ書房）。
目次
１ Ｉｓｓｕｅｓ ｉｎ Ｌ２ Ｌｉｓｔｅｎｉｎｇ Ｃｏｍｐｒｅｈｅｎｓｉｏｎ
２ Ｈｉｓｔｏｒｙ ｏｎ Ｌ２ Ｌｉｓｔｅｎｉｎｇ Ｉｎｓｔｒｕｃｔｉｏｎ
３ Ｓｈａｄｏｗｉｎｇ ａｓ Ｌｉｓｔｅｎｉｎｇ Ｉｎｓｔｒｕｃｔｉｏｎ：Ｃｕｒｒｅｎｔ Ｐｅｒｓｐｅｃｔｉｖｅｓ ａｎｄ Ｒｅｓｅａｒｃｈ Ｑｕｅｓｔｉｏｎｓ
４ Ｔｈｅｏｒｅｔｉｃａｌ Ｆｒａｍｅｗｏｒｋｓ Ａｐｐｌｉｅｄ ｉｎ Ｔｈｉｓ Ｒｅｓｅａｒｃｈ
５ Ａ Ｓｔｕｄｙ ｏｎ ｔｈｅ Ｅｆｆｉｃａｃｙ ｏｆ Ｓｈａｄｏｗｉｎｇ Ｔｒａｉｎｉｎｇ（Ｓｔｕｄｙ １）
６ Ｎｅｗ Ｓｈａｄｏｗｉｎｇ Ｔｒａｉｎｉｎｇ Ｐｒｏｃｅｄｕｒｅｓ ｔｏ Ｆａｃｉｌｉｔａｔｅ Ｏｖｅｒａｌｌ Ｕｎｄｅｒｓｔａｎｄｉｎｇ ｏｆ Ｓｐｏｋｅｎ Ｔｅｘｔｓ Ｂａｓｅｄ ｏｎ ｔｈｅ Ｆｉｎｄｉｎｇｓ ｏｆ Ｐｒｉｍｉｎｇ Ｍｅｔｈｏｄｓ
７ Ｅｆｆｉｃａｃｙ ｏｆ Ｖｉｓｕａｌ‐ａｕｄｉｔｏｒｙ Ｓｈａｄｏｗｉｎｇ ｆｏｒ Ｌｉｓｔｅｎｉｎｇ Ｃｏｍｐｒｅｈｅｎｓｉｏｎ（Ｓｔｕｄｙ ５）
８ Ｃｏｎｃｌｕｓｉｏｎ
