内容説明
本書は、意味解釈の豊かさと奥深さについて論じたものである。言語にとって最も興味深いテーマの一つに、「意味とは何か」ということがある。本書では、多義性、構造依存性、時間、視点、条件性、仮想性、モダリティ、コンテクスト、含意、言語行為、情報構造といった多様な角度から、18章にわたって意味の問題にアプローチしている。(古典を含めた)日本語の例が多いこと、著者と読者との双方向性も本書の特色である。
目次
第1部 意味解釈の可変性
第2部 構造と意味解釈
第3部 時間と意味解釈
第4部 視点と意味解釈
第5部 条件性・仮想性と意味解釈
第6部 モダリティと意味解釈
第7部 コンテクスト・情報構造と意味解釈
著者等紹介
澤田治美[サワダハルミ]
1946年島根県生まれ。福井大学専任講師、静岡大学助教授、学習院大学教授を経て、関西外国語大学教授。1986‐1987年ハーバード大学、スタンフォード大学にて在外研究。博士(英語学)。研究書:『視点と主観性―日英語助動詞の分析』(ひつじ書房、1993)(1993年度市河賞受賞)、『モダリティ』(開拓社、2006)(2007年度第8回英語語法文法学会賞受賞)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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