内容説明
本書は「ケンブリッジ大学言語学テキストシリーズ」の一冊、『Tense』の日本語訳である。世界の60言語から様々なテンスとその周辺の例が紹介されて、それらが明快で切れ味のいい理論によって、一つの体系の中に実に見事に位置付けられている。広い知識と明晰な分析、学問はこうでなくてはいけない。言語研究を志す人には研究に必要な基礎を、テンス研究で悩んでいる人には、迷路から抜け出すヒントを与えてくれる一冊である。
目次
第1章 理論および方法論
第2章 絶対テンス
第3章 相対テンス
第4章 遠さの程度
第5章 テンスと統語規則
第6章 まとめ―テンスの形式理論へ向けて
著者等紹介
コムリー,バーナード[コムリー,バーナード] [Comrie,Bernard]
1947年生まれ。英国出身。ケンブリッジ大学卒業。ケンブリッジ大学Ph.D。現在、ドイツ、ライプチッヒにあるマックス・プランク進化遺伝学研究所言語学科長とカリフォルニア大学サンタバーバラ校言語学部Distinguished Faculty Professorを兼任。専門分野は「言語普遍性と類型論」、「言語調査、言語記述」、「言語進化と言語史(遺伝学および考古学との学際的協力を含む)」、「コーカサス諸言語」など
久保修三[クボシュウゾウ]
1950年生まれ。広島大学卒業。国立台湾師範大学碩士。コロンビア大学MA。中国語通訳を経て、中国語教材制作会社を設立、音声教材の編集に従事する。退職後、現在、喫茶店を経営しながら、中国語研究を続けている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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