内容説明
現代の言語学・英語学の理論的研究によって得られた最新の知見を、大学英語教育に有効に活用するための意欲的提言を行う論考42編を収める。執筆陣は生成文法や認知言語学をはじめとする多彩な研究領域で活躍する第一線の研究者であり、多岐に渡る今日の文法研究の主要トピックを余すところなく網羅し、簡潔・平易に解説する。英語教育に携わる教員のみならず、すべての言語学・英語学研究者にとっても利用価値の高い必携の論集。
目次
特別寄稿(句構造の重要性;学習者の誤用を言語学的に説明する試み)
1 音韻論・形態論編(言語学の知見を学校英語教育に活用するということ;比較音韻論を聴き取り・発音教育に活用する―北大オンライン授業での実践報告 ほか)
2 冠詞・名詞・代名詞編(制限的関係詞節の先行詞には必ずtheを付けなければならないのか;総称文と冠詞 ほか)
3 前置詞・形容詞・副詞編(英語前置詞と英語教育;学習に有効なイメージ・スキーマと多義ネットワークの構築にむけて ほか)
4 動詞・助動詞・時制編(動詞句の存在とその内と外;項と付加詞の統語的区別の重要性 ほか)
5 構文・テクスト編(生成文法による中間構文の分析が英語教育に対して果たす役割;With構文の構造とその汎用性 ほか)
著者等紹介
藤田耕司[フジタコウジ]
1958年生まれ。京都大学大学院人間・環境学研究科教授。専門分野は生物言語学・進化言語学・生成文法
松本マスミ[マツモトマスミ]
1959年生まれ。大阪教育大学教養学科欧米言語文化講座教授。専門分野は生成文法・動詞研究
児玉一宏[コダマカズヒロ]
1964年生まれ。京都教育大学教育学部英文学科准教授。専門分野は英語学・認知言語学
谷口一美[タニグチカズミ]
1969年生まれ。大阪教育大学教養学科欧米言語文化講座准教授。専門分野は認知言語学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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