内容説明
日本語と英語の対比と否定に関する意味のメカニズムを、認知言語学と語用論の視点から論じる。認知基盤、身体性、環境との相互作用等を手がかりに、対比と否定性を認知図式で統合し、発話行為やレトリックまで扱う。否定極性項目、メタ言語否定、反義語と否定性、量から質への意味変化、対比と強意語の関係、完全性の動機、広告表現と対比のレトリック、オクシモロンの基盤にある対比と反対物の一致の視点等を論じる。
目次
第1章 序論
第2章 対比表現と否定の具体的事例
第3章 対比表現と否定の意味
第4章 量から質へ、質から量への意味変化のメカニズム
第5章 否定性を基盤とする発話行為
第6章 否定性の諸相と日常言語のレトリック
第7章 結語と今後の展望
著者等紹介
有光奈美[アリミツナミ]
京都大学大学院人間・環境学研究科博士後期課程修了。博士(人間・環境学)。現在、東洋大学経営学部准教授。専門は、認知言語学、語用論に基づく英語と日本語を対象とした対比表現と否定のメカニズムに関する研究、英語教育(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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