内容説明
現在では忘れ去られてしまった18世紀スコットランド西方諸島を知ることのできる貴重な一冊。田園風景が広がり、ヒツジがのんびりと草を食むスコットランドの島々。その裏には言語と文化を崩壊させ、人々を移民へと駆り立てた残虐な政策があった。18世紀英国文壇の大御所ドクター・ジョンソンは古い制度が崩壊する中を旅した。本書はその旅を詳細に追う。崇高な光景、過酷な風土、素朴な人間、その当時の社会と文化が見えてくる。
目次
序章 ジョンソンの旅の目的とその旅行記の評判
第1章 ジョンソンの旅の背景
第2章 ジョンソンの旅一―イングランド本土からスカイ島へ
第3章 ジョンソンの旅二―ヘブリディーズ諸島から本土へ
第4章 『スコットランド西方諸島への旅』を巡って
終章 氏族の国からヒツジの国へ―ハイランド・クリアランス
著者等紹介
江藤秀一[エトウヒデイチ]
1977年明治学院大学大学院文学研究科修士課程修了。常葉学園中・高等学校教諭、常葉学園短期大学、武蔵野美術大学を経て、筑波大学大学院人文社会科学研究科教授。博士(文学)。専門は18世紀英文学。ロンドンのDr Johnson’s House理事(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。