出版社内容情報
動詞の表す事象はそれぞれ、一瞬で終わる、ずっと続く、決まった終了点が定まっているといった時間的特徴を有しています。このような特徴に基づく動詞の4分類を最初に提唱したVendler、それをさらに[持続性][完結性]といった特性の有無に基づいて精緻化したSmith、事象の進行を表すアスペクト線を用いた再分析を示したCroftについて、日本語や英語の実例を挙げ分かりやすく説明しています。
内容説明
動詞の表す事象はそれぞれ、一瞬で終わる、ずっと続く、決まった終了点が定まっているといった時間的特徴を有しています。このような特徴に基づく動詞の4分類を最初に提唱したVendler、それをさらに「持続性」「完結性」といった特性の有無に基づいて精緻化したSmith、事象の進行を表すアスペクト線を用いた再分析を示したCroftについて、日本語や英語の実例を挙げ分かりやすく説明しています。
目次
Vendlerの動詞分類(1)―「活動」(activity)と「達成」(accomplishment)
Vendlerの動詞分類(2)―「到達」(achievement)と「状態」(state)
Vendlerの動詞分類(3)―判別テストの復習と整理
Smithのアスペクト理論(1)―完了視点と未完了視点
Smithのアスペクト理論(2)―「活動」と「達成」の時間図式
Smithのアスペクト理論(3)―「到達」の時間図式
Smithのアスペクト理論(4)―「状態」の時間図式とその特異性
Smithのアスペクト理論(5)―「単一相」の時間図式
Smithのアスペクト理論(6)―状況タイプと時間特性のまとめ
Smithのアスペクト理論(7)―状況タイプの時間図式と判別テスト〔ほか〕
著者等紹介
出水孝典[デミズタカノリ]
1973年2月大阪府生まれ。立命館大学で英語学・言語学を学ぶ。立命館大学博士課程(文学研究科、英米文学)を2000年に単位取得満期退学。2014年3月文学博士(立命館大学)。立命館大学言語教育センター外国語嘱託講師、神戸学院大学人文学部人文学科准教授を経て、2017年より神戸学院大学人文学部人文学科教授。専門は語彙意味論で、近年は様態・結果の相補性が言語にどう反映されるのかを研究している(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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