内容説明
第一級の心理言語学者が邂逅したサプライズ群を蒐集し、筆者の経験も交えながら、解説、考察を加えた手引書として、多岐にわたるテーマは、第1部でミスコミュニケーションや日本人の英語聴解処理など情報処理の諸問題を扱い、第2部で学習原理の基本を踏まえ、知能と言語学習の根源と道標を示す。第3部では、模倣と言語運用のサプライズを垣間見る。いずれも心理言語学徒が成長するための萌芽であり、次代への道しるべである。
目次
サプライズを求めて
第1部 言語運用と情報処理(ミスコミュニケーション;視覚情報の力;消える、揺れる、加わる音声;バイリンガルという人々)
第2部 学習過程(学習曲線には意味がある;英単語の筆記学習曲線;著作学習曲線―アシモフ教授に驚く;加齢と忘却・減衰曲線―老年心理言語学序説;言語能力の格差の根源;感情と性格の学習)
第3部 模倣とミーム(本能としての模倣;ことばの伝染)
サプライズがサプライズでなくなるとき
著者等紹介
山田純[ヤマダジュン]
1951年生まれ。広島大学大学院博士課程中退。現在、広島大学大学院総合科学研究科教授・博士(心理学)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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