内容説明
言語類型論は、世界の諸言語の構造に関する普遍性とバリエーションの解明はもとより、個別言語の興味深い現象の分析にも重要な貢献を果たしてきた。本書は、格標示、文法関係、品詞、従属化(関係節・補文・副詞節)・非従属化といった単文および複文に関わる形態・統語現象に関する類型論的分析、類型論の知見を2言語の詳細な対照に援用した比較類型論、さらには近年進展が著しい移動表現の語彙類型論といった、言語類型論の多角的な展開を概観する。
目次
第1章 言語類型論研究の現状と課題
第2章 格と文法関係の類型論
第3章 品詞の類型論
第4章 従属と非従属の類型論―語用論と構文の関係を中心に
第5章 比較類型論の観点からの言語対照―日本語と韓国語を対象として
第6章 移動表現の類型論の構築
第7章 移動表現の類型論の解体
著者等紹介
堀江薫[ホリエカオル]
南カリフォルニア大学人文学研究科言語学科博士後期課程修了(Ph.D.)。現在、名古屋大学大学院人文学研究科・文学部教授。専門は、言語類型論、対照言語学、認知言語学、語用論
秋田喜美[アキタキミ]
神戸大学大学院文化学研究科博士課程修了(博士(学術))。現在、名古屋大学大学院人文学研究科・文学部准教授。専門は認知言語学(特にオノマトペ・音象徴)
北野浩章[キタノヒロアキ]
京都大学大学院文学研究科博士課程単位取得満期退学(博士(国際文化)、東北大学)。現在、愛知教育大学教育学部教授。専門はフィリピン言語学、日本語学、会話と文法、言語類型論(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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