内容説明
本書は、形態論研究におけるインターフェイスに焦点を当てた研究書兼概説書である。形態論の枠組みを中心にして周辺の言語学研究の諸分野とのインターフェイスを分析した最新かつ概説的な論考が5編収録されている。対象とする言語、現象ともに多様なものとなっており、充実した内容となっている。形態論研究を中心としながらも、英語学、日本語学、言語学の研究者、また、大学院生、学部生など、幅広い読者を対象としている。
目次
第1章 形態論と音声学・音韻論とのインターフェイス(形態論とは何か;形態論の基本概念 ほか)
第2章 方言でみるカテゴリーと形式のインターフェイス(方言に基づく研究の論点;機能表現の方言間比較 ほか)
第3章 形態論と強勢のインターフェイス(形態論と語強勢;接尾辞優先 ほか)
第4章 語彙意味論と語形成のインターフェイス(導入;動詞のLCSと接頭辞付加規則 ほか)
第5章 日本語の形態論と他部門のインターフェイス(品詞の認定に見る形態論・統語論・意味論のインターフェイス;形態素の認定に見る形態論・音韻論・統語論のインターフェイス ほか)
著者等紹介
西原哲雄[ニシハラテツオ]
1961年生まれ。藍野大学医療保健学部教授。専門は、音声学、音韻論、形態論など
島田雅晴[シマダマサハル]
1966年生まれ。筑波大学人文社会系教授。専門は、理論言語学
時崎久夫[トキザキヒザオ]
札幌大学地域共創学群教授。専門分野は音韻論、統語論、言語類型論
由本陽子[ユモトヨウコ]
大阪大学大学院言語文化研究科教授。専門分野は、語形成論、語彙意味論
西山國雄[ニシヤマクニオ]
茨城大学人文社会科学部教授。専門は形態論、統語論、オーストロネシア言語など(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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