出版社内容情報
尊王攘夷の重苦しい空気が世を覆うなか、長州藩が下関で異国船を砲撃したとの知らせが江戸に伝わり、おやすの働く紅屋のある品川も騒然とする。
一方、京では天誅の名のもと、公家が襲撃され命を落とし、さらに薩摩藩と英国との間で戦が始まったとの知らせが伝わるなど、人々の不安は高まる一方だった。
そんなある日、紅屋のかつての奉公人で、おやすが弟のように可愛がっていた勘平こと会津藩士・伊藤武次郎が紅屋を訪問、おやすへの「想い」を伝え、京へと出立していく……。
感動の大好評シリーズ第十四弾!
【目次】
内容説明
尊王攘夷の重苦しい空気が世を覆うなか、長州藩が下関で異国船を砲撃したとの知らせが江戸に伝わり、おやすの働く紅屋のある品川も騒然とする。一方、京では天誅の名のもと、公家が襲撃され命を落とし、さらに薩摩藩と英国との間で戦が始まったとの知らせが伝わるなど、人々の不安は高まる一方だった。そんなある日、紅屋のかつての奉公人で、おやすが弟のように可愛がっていた勘平こと会津藩士・伊藤武次郎が紅屋を訪問、おやすへの「想い」を伝え、京へと出立していく…。感動の大好評シリーズ第十四弾!
著者等紹介
柴田よしき[シバタヨシキ]
東京生まれ。1995年に『RIKO―女神の永遠―』で横溝正史賞を受賞。ジャンルを超えて幅広く意欲作を発表し続けている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
いつでも母さん
125
大奥様の死から始まり、どんどん不安になる第14弾!紅屋にいるって、ここに居るって言ってるじゃない。もったいないだの、もっと上にだのって··それだけじゃない。一番は時代だ。勘ちゃんの選んだ道は、武士だもの会津だもの··想像出来るよね(泣)おやすだってまだ若いのに、それより若い者の心配に、あの人やあの方々の安否とか、もう苦しいったらありゃしない。明治の足音が聞こえるそんな流れと、おやすのまわりの日々。あぁ、また半年待ちますよ。2026/09/07
しんごろ
123
重苦しい世の中。いろいろ物騒な情報が飛び交えば、紅屋の人達だって騒然とするよ。そんな中で、山東屋さんと坂本(龍馬)や、勘ちゃんこと伊藤武次郎が訪問。おやすは、いつもどおり料理を作る。おやす、けっこう熱い心を持ってるよね。おやすもそうだけど、勘ちゃんも大人になり、おせいちゃんも成長。大奥様、おうめさん、長屋に住むおなみさん、おせいちゃんのことやら、いろいろあったけど、悲しみや苦しみを乗り越えて、おやすは料理人として精進してほしい。茄子で作る鰻の蒲焼きもどき、食べてみたい。明治はすぐそこ。次作も楽しみ。2026/09/19
タイ子
78
シリーズ第14弾。ますますきな臭さが増す幕末の日本。歴史が変わることはないのでただ見守るしかない読者。おやすたち紅屋の皆は情勢と今起こりつつ出来事が中途半端にしか伝わらずやきもきの日々。そんな中、勘平が訪ねてきておやすに本音を語る。あー、あの勘ちゃんも大人になったんだなぁ。おしげさんと政さんの大人の関係も微笑ましくていいね。竜馬を始め幕末を彩った人物たちとおやすが普通に接しているのが面白い図。おせいちゃんの絵の才能、とめちゃんのこれから、おやすの心に灯った大切な人を想う気持ち。楽しみな今後。2026/09/07
itica
70
幕末の政情が不安な中でも、やすの仕事は変わらない。料理人として黙々と働くだけだ。やすに関わる人たちの安否が気になるところだが、私としてはやす自身に嬉しいことが起きることを望んでいる。時代の大きなうねりをどう乗り越えるのか、紅屋の今後に期待しよう。 2026/09/07
天の川
60
大奥様は彼岸に旅立ち、勘ちゃんは京へ旅立つ…。お聖ちゃんの絵の才を認める鍋先生と親御さんの間を取り持ってくれるはずの山東屋吉蔵さんも神戸に行って戻ってこない。正確な情報がすぐには入ってこない時代、おやすの心配は募るばかりだし、史実を知る身であれば勘ちゃんが心配でならないけれど…それでも良いエピソードもいくつも。やすと紅屋の行く末が楽しみ。2026/09/13




