出版社内容情報
吹浦湊人は生まれながらに十数秒後の未来が視える能力を持っていた。
しかし、他人と異なるその能力のせいで、通っていた高校を辞め、折り合いの悪かった家族とも離れて日銭を稼ぐ放浪生活を送ることに。
そんなある日、カツアゲされていた湊人を警察官の黒谷千景が助ける。
一方、日本各地で男子高校生が股間と頭部を滅多打ちにされて殺される連続殺人事件が起こっていた。
湊人は千景に、その連続殺人事件について話を聞かれるが……。
波乱の展開と衝撃の結末が待ち受ける、傑作サスペンスミステリ。
【目次】
内容説明
吹浦湊人は生まれながらに十数秒後の未来が視える能力を持っていた。しかし、他人と異なるその能力のせいで、通っていた高校を辞め、折り合いの悪かった家族とも離れて日銭を稼ぐ放浪生活を送ることに。そんなある日、カツアゲされていた湊人を警察官の黒谷千景が助ける。一方、日本各地で男子高校生が股間と頭部を滅多打ちにされて殺される連続殺人事件が起こっていた。湊人は千景に、その連続殺人事件について話を聞かれるが…。波乱の展開と衝撃の結末が待ち受ける、傑作サスペンスミステリ。
著者等紹介
杉井光[スギイヒカル]
1978年、東京都生まれ。電撃小説大賞の銀賞を受賞し、2006年電撃文庫『火目の巫女』でデビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
ちょろこ
95
特殊能力×連続殺人事件の一冊。10秒先が見える未来視能力を持つ主人公の湊人。そんな彼が、能力者だけが集められたシェアハウスで生活をすることに。かなり個性的なメンバーとの湊人の毎日と、世間を騒がす連続殺人事件と、ダブルの引き込みで止まらない面白さがあった。事件の真相、真犯人に辿り着くまで、なかなかのじらされ感いっぱいの展開と能力の絡ませ方と驚きの仕込みが巧い。なぜ?の部分が明かされた時にはやるせなさいっぱい。湊人といい、刑事の千景といい、苦しみや揺れる心情が細やかに伝わってくるのも印象的な一気読みミステリ。2026/07/18
タイ子
67
いろんな仕掛けで楽しませてくれる杉井光さん。さて、今回は特殊能力者って…。最近、この手の作品が多いなと思いきやさすがに同じような手法は使ってないよね。特殊能力者が集まるシェアハウス。家出をした元高校生が刑事に誘われ4人の異能力者が住む家に。それぞれがどんな能力なのかはすぐには明かされない。連続殺人事件の中、捜査に行き詰まる警察。警察組織と裏で繋がっている能力者たち。元高校生まで疑われる始末。このままで終わらないのが杉井さん。はい、奥の手が出ますよ。あー、そうだったのか、この展開は面白い。驚愕、納得、絶妙。2026/06/30
さっちゃん
50
十数秒後の未来が視える能力を持つ吹浦湊人は、日本各地で男子高校生が股間と頭部を滅多打ちにされて殺される連続殺人事件について警察官の黒谷千景に話を聞かれ…。/青春モノみたいなタイトルだけど特殊設定ミステリ。人とは違う能力を持つがゆえの疎外感や孤独感、仲間を見つけたときの複雑な感情の揺れ、家族との関わりなどの心情描写に、警察捜査の展開以上に人間ドラマを楽しめる。犯人は途中で予想できるけれど、最後までグイグイ読まされた。シェアハウスでの生活を通して湊人がひと回り成長し、読後感も良い。続編出たら嬉しいな。2026/06/21
星野流人
24
めっちゃおもしろかったです。男子高校生が惨殺される連続殺人事件の物語で、登場人物の一部は未来視などの不可思議な異能力を持っています。かといって異能をバリバリ操るタイプのミステリではなく、どちらかというと大半の捜査パートは腕利き刑事たちによる重厚な読み応えのある刑事物という感じでした。事件そのものもおもしろかったのですが、特に真犯人の動機が凄まじかった。なんともいえないやりきれなさや後味の悪さに満ちていて……しかし、同情するばかりでもない。この作品でしか味わえない非常に貴重な読書体験だったなと思います。2026/06/16
ほたる
10
異能を持ってしまっているからこそ、真相へと辿り着いてしまう。一般には考えられないようなことがわかってしまう。登場人物の関係性にやや疑問に思うところもあるが、チームワークは良かったなと感じた。続きがあるのならその辺りが深掘りされていくと良さそうに思う。2026/06/16




