出版社内容情報
祖母の美寿々から孫の綺羅へと代替わりした「ちぐさ百貨店」は、雑貨を売る傍ら、尻尾に秘密が隠された美味しいたい焼きも販売している。
餡子以外の新作たい焼きを作ろうと奮闘するアルバイトの葵だったが、商社を辞めてたい焼きを焼いていることは家族に話せないままでいた……。
猫目石のペンダント、アンティークのマドレーヌ型、ビアグラスに江戸切子のロックグラス。
雑貨が人と人を繋ぐ、心温まる再生の物語。
待望の第二弾!
【目次】
内容説明
祖母の美寿々から孫の綺羅へと代替わりした「ちぐさ百貨店」は、雑貨を売る傍ら、尻尾に秘密が隠された美味しいたい焼きも販売している。餡子以外の新作たい焼きを作ろうと奮闘するアルバイトの葵だったが、商社を辞めてたい焼きを焼いていることは家族に話せないままでいた…。猫目石のペンダント、アンティークのマドレーヌ型、ビアグラスに江戸切子のロックグラス。雑貨が人と人を繋ぐ、心温まる再生の物語。待望の第二弾!
著者等紹介
長月天音[ナガツキアマネ]
新潟県生まれ。大正大学文学部卒業。飲食店勤務経験が長い。2018年『ほどなく、お別れです』で第19回小学館文庫小説賞を受賞しデビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
えみちゃん
16
最近お気に入りの長月天音さんの「ちぐさ百貨店」のシリーズ、最新刊です♬思いの外早いペースでの刊行でうれしいです。代替わりを果たした「ちぐさ百貨店」いきなり熱海の高齢者施設に入居した美寿々さんを訪ねるところから始まります。至って元気そうな美寿々さん、遠慮のない語り口は健在でなんだか安心します。笑っ。そこで美寿々直伝の「銀座のたい焼き」を守りつつ新しい味に挑戦したい!と相談します。綺羅も雑貨フェアを仕掛けて店を盛り立てることを誓います。サユミさんと美寿々さんのお話、おばあちゃんと作ったお菓子作りの話、家族と2025/09/20
ゆり
4
長月先生らしいお仕事小説でもあり、家族の絆を実感する素敵なエピソードの数々でした。新作や兄の結婚祝いの品に頭を悩ませ、最後には素敵な選択肢をした葵くんも、祖母の色を残しつつ自分を出して始めた素敵な店づくりをしている綺羅が素敵。先日、ちぐさ雑貨店がある設定の土地を散歩したこともあり、物語を身近に感じました。長く続いて欲しいシリーズです。2025/09/26
コニタン
4
洋風たい焼きが出来上がって売れ行き好調で良かった。来店したお客様の話し、どの家庭にも忘れられない思い出が有るものなのですね。楽しい小説を読めて、私の心が暖まる。2025/09/15
dokusho_st
2
葵くんが主体となって話が進んでいきましたね。 前作とは主点が少し変わったなと感じました。 葵くんの成長だったり、親みたいな気持ちで「良かったね〜」って思ったり、前作から読んでいたら気になっていた部分が解消されて安心しました。2025/09/13
松子
0
今回も素敵なエピソードでほっこり。 葵くんも秘密をやっと家族に言えてよかったね みすずさんもお元気でよかったです2025/09/23