出版社内容情報
【目次】
内容説明
作家の民子、自由人の理枝、主婦の早希。3人の可笑しくも愛おしい日々。女友達、最高にして最強!50代後半の女性3人と彼女たちをとりまく人々の、おいしく楽しい(時に切ない)日常を、かろやかに濃やかに描く珠玉の長篇小説。
著者等紹介
江國香織[エクニカオリ]
1987年「草之丞の話」で小さな童話大賞を、89年「409ラドクリフ」でフェミナ賞受賞。小説として『こうばしい日々』(産経児童出版文化賞、坪田譲治文学賞)『きらきらひかる』(紫式部文学賞)『ぼくの小鳥ちゃん』(路傍の石文学賞)『泳ぐのに、安全でも適切でもありません』(山本周五郎賞)『号泣する準備はできていた』(直木賞)『ヤモリ、カエル、シジミチョウ』(谷崎潤一郎賞)など(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
エドワード
25
大学時代、三人娘と呼ばれた友人、恋愛小説作家・諏訪民子、ロンドン帰りで二度離婚した清家理枝、唯一結婚し子供のいる室伏早希をメインに、様々な人々が織りなす物語。三人が大学生の頃はバブル期、今は50代後半。民子は母親の薫と暮らす。早希の義母は認知症で施設にいる。レストラン、デパート、競馬場。理枝が一番アクティブで、人懐っこい甥や初老の紳士が登場し、江國さんらしい展開。興味深いのは80代の薫だ。水泳教室に通う道で捻挫してもたくましく歩き、買物帰りに眼科に寄って白内障の手術を済ます。私たちが見習うべきは彼女だね。2025/09/01
kimuchi
7
江國香織さんの世界観が全開、私は好きです。きっと定期的に読み返すんだろうな。2025/08/15
あーちょ
4
みんな生き生きとしている!私もこの年になったとき、こんなふうにすぐに集まってグチグチ言える友達がいるといいなぁ。みんなそれぞれいろいろあるけれど、前向きで素敵!特に理枝さんはすごいぐいぐいくる。自由に生きる様が格好良く、うらやましい。2025/08/18
まぶりな
3
文庫で再読。大好きな作品。大学時代からの友人である、民子、理枝、早希を中心に、彼女たちを取り巻く人々の物語でもある。解説で、金原ひとみさんが書かれてるように、「一人一人があまりにも生きていて、キャラクターではなく、人々、と言いたくなる人物たちだ。」に大いに頷く。タイトルの「シェニール織とか~」は、正体がわからないが故に想像と憧れをかき立てられる、特別な物の象徴。また読み返すと思う。2025/09/13
ナツメグ
3
バブル世代は楽しそうでいいな、というのがちょっと下の氷河期世代はしりの私の感想。まどかや朔の若い世代も余裕のある親元で育つと違うんだな、と思った。2025/08/31