出版社内容情報
絵師見習いのおふゆは、亡き人と遺された人への想いを込めて描く「死絵」に心惹かれながら、師匠・歌川国藤のもと、住み込みで修業を続けていた。
昨年、江戸を襲った大地震の被害は甚大で、板元からの依頼は減り、国藤は弱った体に鞭打って仕事を探しに出かけている。
いまだ町に地震の傷跡が残るある日、同心の梶原がおふゆを訪ねてきた。
薬研堀の長屋で女が殺され、疑わしい男が逃亡しているという。
その男を見つけるため、似顔を描いてほしいというが……。
人生の悲喜をあたたかく包み込む、情感溢れる絵師物語。大好評シリーズ、第四弾。
【目次】
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
しんごろ
103
震災後、おふゆはもちろん、師匠の国藤も稼ぐために小さな仕事でも探し出す。そして、国藤、兄弟子の岩五郎、絵を書くことを見つめ直す機会となる。できることなら、災害のない平和な時に絵と向き合って見つめ直す機会であってほしかった。後に、おふゆも絵と見つめ直す。国藤の弟弟子の国芳も登場。おふゆの好敵手であり友みたいな存在になりそうなおとりも現れ、おふゆの周りはけっこう賑やかだ。おとりの存在によって、おふゆは壁にぶち当たるのか、それとも才能が一気に開花するのか。そして恋愛事情も含めて次作が楽しみだ。2025/07/24
うさぎや
3
4巻。恋のライバルや女絵師友達(またはライバル?)が登場してなんだかにぎやか。2025/07/15
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