出版社内容情報
千寿がお花に求婚した。
その様子を目撃してしまったおかやの甲高い叫び声は町内に隈なく響き渡り、噂は「ぜんや」の常連客や熊吉の耳にも届いていた。
お妙の出産も近づき、体調を気遣った料理で無事の出産を祈るお花と只次郎。
そして千寿の真っ直ぐな想いを知った熊吉は……。
甘辛い眼張の煮つけ、葱をたっぷり載せた鰻鍋、桜の塩漬けを散らした五目寿司、身がふわふわの鯰の味噌汁。
美味しい傑作時代小説、第八弾!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
真理そら
42
前回の最後に千寿クンが思いがけない行動に出ておかやちゃんが大騒ぎした余波で熊ちゃんや升川屋のお志乃さんやらの心をざわつかせている。一方お妙さんは臨月になっているので、お花ちゃんの成長は著しいし、只さんはアタフタしている。お花の嗅覚が発揮されたり、熊吉の商売人としての甘さが見えたりして二人の今後はどうなるのか気になる。おえん・おかや親子は相変わらずのキャラで、「必要な登場人物なの?」と思いつつ読了。2025/05/15
Gretchen
3
熊吉とお花が話の中心になって、大した事件もなく、のほほんとした感じが続きます。2025/05/16
ぴょん
0
読みかけがあったのに一気に読んでしまった。いつの世も、こどもを産んで育てるのは命懸け。お妙の出産のところはドキドキでした。2025/05/17