出版社内容情報
ロンこと小柳龍一は悩んでいた。
幼馴染みで自分と同じように、働く気も夢もなかったマツは料理人を目ざし、ヒナは大学生ながら起業に進もうとしているのに、自分は何も動いていない……そんな己を変えるため、ロンは裏社会にいると思われる母・南条不二子の捜索を決意する。
だがそれは、これまでのトラブル解決とは桁が違う危険領域に踏み込んでいくことを意味していた……。
現代を描き続ける大人気シリーズ、感動の第一シーズン完結!
内容説明
ロンこと小柳龍一は悩んでいた。幼馴染みで自分と同じように、働く気も夢もなかったマツは料理人を目ざし、ヒナは大学生ながら起業に進もうとしているのに、自分は何も動いていない…そんな己を変えるため、ロンは裏社会にいると思われる母・南条不二子の捜索を決意する。だがそれは、これまでのトラブル解決とは桁が違う危険領域に踏み込んでいくことを意味していた…。現代を描き続ける大人気シリーズ、感動の第一シーズン完結!
著者等紹介
岩井圭也[イワイケイヤ]
1987年生まれ、大阪府出身。北海道大学大学院修了。2018年『永遠についての証明』で第9回野性時代フロンティア文学賞を受賞し作家デビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
のぶ
61
シリーズの前を知らずにいきなり本作を読んだ。物語自身は面白かったが、登場人物の経緯が分からず戸惑う部分が多かった。やはり前を読まなくてはより深く知る事は無理でしょうね。2025/05/06
rosetta
30
★★★★☆第1シーズン完結ということで少し寂しいがこれからのロンとネイバーズの活躍を楽しみにしたい。でも岩井さん、色んな分野に手を出しまくるからなぁ(笑)。最初はご近所のお悩み解決くらいの軽いノリで始まったシリーズだが、次第にガッツリ犯罪と向き合うようになり、しかも相手の犯罪集団のボスがロンを捨てた母親とは!その南条不二子が翠玉楼やロンを捨てた理由には充分同情すべき理由があった。頑固なだけに思われた爺さんの理不尽な要求がロンの父親や不二子を追い詰めたのだった。しかし隣人誰もが仲良く幸せにの精神は生きていく2025/06/05
よっち
30
幼馴染たちが前を向いて動き出そうとしているのを目の当たりにするロンこと小柳龍一が、裏社会にいると思われる母・南条不二子の捜索を決意する第6弾。働く気も夢もなかったマツは料理人を目指し、大学生ながら起業に進もうとしているヒナ。それに比べて自分は何も動いていないと悩むロンが、己を変えるため母との過去に決着をつけるべく動き出す展開で、これまで培ってきた人脈も活かしながら母を搜索する一方、母親の生い立ちや義父とのすれ違いが浮き彫りになっていって、最後でようやくかという感もありましたけど第二シーズンも期待してます。2025/05/20
akiᵕ̈
28
いよいよシリーズも第6弾に!第1シーズン完結と帯にあるように、ロンと母親である〈ドール〉こと南条不二子との間に、いよいよ決着が訪れる。仲間であるマツ、ヒナ、凪もそれぞれの道を見つけ前に進んでいる。ロンだけが、自分を捨てた不二子が家を出た理由を知りたくて、それを聞かない事には前に進めない。そんなロンの葛藤と、不二子の回想とで進む今作。もはやロンの性格が分かるだけにこの選択は必然であり、仲間もそれをよーく分かってて、これぞネイバーズの醍醐味!一筋縄ではいかない関係も、ヒナとの関係も次シーズンに期待できるかな♪2025/04/13
あやっぴ
25
大好きなシリーズですが、第1シーズン完結とのことで、果たしてロンの母、不二子の行方がつかめるのか興味深々でした。相変わらず危険を省みないロンの行動にはハラハラさせられたが、今回はいつもとはまた違った強い思いがあったのだろう。でもね、周りの友人仲間たちが心配してることにやっぱり気づいてほしい。新たに目指していく道を見い出してからの第一歩?これからの成長ぶりも見られるといいな。楽しかったです。2025/05/23