出版社内容情報
大友宗麟に仕える柴田治右衛門は、目的のためなら殺しをも厭わない、悪鬼のような残虐な男であった。
主君の側室であるマリアと密通していた治右衛門は、二人の愛のために次々と罪を重ね、遂には宿将・戸次鑑連によって捕らえられてしまう。
しかし約二十年後、治右衛門は天徳寺リイノと名を改め、再び大友を守るべく戦場を駆けていた……。
悪鬼はなぜ、生まれ変わることができたのか?
愛と信仰という二本の光に貫かれた男が、最後に起こした奇跡とは?
「豊後の聖将」と呼ばれた謎多き男の生涯を描いた傑作感動長編、待望の文庫化!
(解説・三田主水)
内容説明
大友最強の将と称された男を待ち受ける運命と愛の行方は―。
著者等紹介
赤〓諒[アカガミリョウ]
1972年、京都府生まれ。同志社大学文学部卒業。大学教授、法学博士、弁護士。2017年「義と愛と」(のち『大友二階崩れ』に改題)で第9回日経小説大賞を受賞しデビュー。2023年『はぐれ鴉』で第25回大薮春彦賞受賞。2024年『佐渡絢爛』で第14回本屋が選ぶ時代小説大賞、第13回日本歴史時代作家協会賞作品賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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