出版社内容情報
“今から思ふと、食べもののことや酒を飲む話を書き始めたのは、かういふものを書いてゐれば誰からも尊敬されたりする心配はないし(中略)誰にも気兼ねしないで本音が吐けると考へてのことだつたやうである”ニューヨークで毎日のように通った酒場、麦の匂いがする英国のトースト、広島の牡蠣、横浜の点心、近畿の松茸……。
文士・吉田健一が旨いものへのこだわりと本音を包み隠さず語った幸福な食エッセイ集が、新装版になって帰ってきた!
内容説明
“今から思ふと、食べもののことや酒を飲む話を書き始めたのは、かういふものを書いてゐれば誰からも尊敬されたりする心配はないし(中略)誰にも気兼ねしないで本音が吐けると考へてのことだつたやうである”ニューヨークで毎日のように通った酒場、麦の匂いがする英国のトースト、広島の牡蛎、横浜の点心、近畿の松茸…。文士・吉田健一が旨いものへのこだわりと本音を包み隠さず語った幸福な食エッセイ集が、新装版になって帰ってきた!
目次
1 美味求真(食物の美;旨いもの ほか)
2 酒と人生(酒と人生;飲む話 ほか)
3 旅の食物誌(酒を道連れに旅をした話;旅と食べもの ほか)
4 女房コツク論(満腹感;胃の話 ほか)
著者等紹介
吉田健一[ヨシダケンイチ]
1912年生まれ。評論家・英文学者・小説家。吉田茂の長男として生まれ、幼少期を当時外交官だった父とともに海外で過ごし、ケンブリッジ大学に学ぶ。戦後、イギリス文学史を記した『英国の文学』で注目を浴び、『シェイクスピア』で読売文学賞文芸評論賞、『日本について』で新潮社文学賞、『ヨオロツパの世紀末』で野間文芸賞、『瓦礫の中』で読売文学賞小説賞を受賞する。77年没(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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辻本 敏久