出版社内容情報
寛政六年の春。
地本問屋「耕書堂」に住み込みで奉公している女中のお駒は、店主・蔦屋重三郎のもと、日々忙しく働くある日、店の中に入っていく長身の男を見かけた。
その男は、写楽という蔦屋が抱える新しい絵師だった。
写楽の役者絵が店に並ぶと、今まで誰も見たことのない絵に、江戸中が沸いた。
讃辞と酷評入り混じる中、突然重三郎に呼ばれたお駒は、次に写楽が描く絵を手伝ってほしいと言われ……。
選考委員満場一致で受賞した、第十四回角川春樹小説賞受賞作、書き下ろしの外伝を加え、待望の文庫化。
内容説明
寛政六年の春。地本問屋「耕書堂」に住み込みで奉公している女中のお駒は、店主・蔦屋重三郎のもと、日々忙しく働くある日、店の中に入っていく長身の男を見かけた。その男は、写楽という蔦屋が抱える新しい絵師だった。写楽の役者絵が店に並ぶと、今まで誰も見たことのない絵に、江戸中が沸いた。讃辞と酷評入り混じる中、突然重三郎に呼ばれたお駒は、次に写楽が描く絵を手伝ってほしいと言われ…。選考委員満場一致で受賞した、第十四回角川春樹小説賞受賞作、書き下ろしの外伝を加え、待望の文庫化。
著者等紹介
森明日香[モリアスカ]
1967年生まれ。福島県福島市出身。弘前大学卒業。2010年より恋愛小説の電子書籍を配信。2017年「湯河原文学賞」最優秀賞を受賞。『写楽女』で第14回角川春樹小説賞を受賞しデビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
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Shinobu Asakura Yamamoto
3
オンナではなく、メと読む。いわゆる北斎女(お栄)、国芳女(登鯉)といった、娘、画工手伝い印、みたいなものか。講書堂が再起をかけ売り出す絵師写楽をまだ鉄蔵とよばれていた北斎や居候していた十返舎一九が手伝った、という話は他でも読んだが、そこにお手伝い女お駒も加わっていたという話。「女」として写楽との恋模様らしきものも入り軽い読み物に。ともかく今の写楽作品の不動の立ち位置を見ると、蔦重は世の中の先の先を行き過ぎていたのだなあとつくづく。写楽って読み物により全く人物像が異なり永遠の謎。それを発掘しただけでもスゴイ2025/06/24
もけうに
2
大河を見ている流れで読んだが、内容が薄いなあ。相当読み易いが、それだけ。関わった人が悉く高名な人物になり、更に何十年後に上手いこと再開できるのがご都合主義すぎ。恋模様も心に響かない。2025/07/31
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