出版社内容情報
看護師の真野七海は、婚約者の高辻真悟と結婚するために東京の病院を辞め、彼が住む札幌に引っ越した。
その三日後、急遽頼まれた夜勤を終えた七海は、そのまま真悟と共に役所に婚姻届を提出する予定だった。
だが雪の積もる道を一人帰った七海を待っていたのは、ベッドの上で物言わぬ死体となっていた彼だった──。
七海が下した驚きの決断とは?衝撃の結末へ誘われる、書き下ろしサスペンス!
内容説明
看護師の真野七海は、婚約者の高辻真悟と結婚するために東京の病院を辞め、彼が住む札幌に引っ越した。その三日後、急遽頼まれた夜勤を終えた七海は、そのまま真悟と共に役所に婚姻届を提出する予定だった。だが雪の積もる道を一人帰った七海を待っていたのは、ベッドの上で物言わぬ死体となっていた彼だった―。七海が下した驚きの決断とは!?衝撃の結末へ誘われる、書き下ろしサスペンス!
著者等紹介
桜井美奈[サクライミナ]
第19回電撃小説大賞“大賞”を受賞。2013年『きじかくしの庭』でデビュー。心の機微を描き、胸を打つ物語が評価を得ている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
相田うえお
71
★★★☆☆24040【私、死体と結婚します (桜井 美奈さん)】なんだかズバッとド直球なタイトルですね。結婚目前にして婚約者の彼が自宅のベッドで冷たくなっているシーンからスタートです。主人公の彼女(七海)は警察に彼の死を通報せず婚姻届を提出するんですが、最初は『好きな彼氏と結ばれたかったんだろうなぁ〜』などど甘く考えていたんですよ。でも読み進めていくうちに『ん?』ってな具合になっていくんです。まあ、びっくりです。もう、ミステリーというよりも、ある意味ホラー?狂気だよ。常軌を逸した人間って、ちょっとヤバい。2024/04/19
ゆみねこ
70
遠距離恋愛を経て婚約者の住む札幌に転居した七海は、婚姻届を出す予定の朝、夜勤から帰宅し婚約者・真悟の遺体を発見する。しかし、警察に通報もせず、予定通り婚姻届を提出する。4日後の月曜日迄遺体をそのままにして結婚したその理由は?う〜ん…相手のことを知りたいのなら、結婚する前にキチンと話し合うべきかと思ったり。もやっとした。2024/04/24
ごみごみ
61
入籍前夜に起こった悲劇。婚約者を突然亡くし、悲しみに暮れる看護師は驚愕の決断をする。「私、死体と結婚します」・・その奇抜な行動の裏に隠された、真の目的とは?寝室から見つかったあるものをきっかけに、暴かれるふたりの過去。2時間サスペンスドラマになりそう。登場人物が少ないので、怪しい人物には気づいてしまった。展開が早くてサクサク読めます!2024/03/29
よっち
34
婚約者の高辻真悟と結婚するために東京の病院を辞め、札幌に引っ越した看護師の真野七海。しかし家に帰るとベッドの上で物言わぬ死体となっていた彼に気づくサスペンス小説。急遽頼まれた夜勤を終えて真悟と共に役所に婚姻届を提出する予定だった七海。それが予想もしなかった事態に直面して、とっさに覚悟を決めた彼女が下したまさかの決断。寝室から見つかったものをきっかけに探り始める真悟が置かれていた状況があって、七海がこだわっていた事情も明らかになりましたけど、真摯に向き合おうとした結末と思うといろいろやりきれなかったですね。2024/04/04
さこぽん
32
仕事から帰宅するとフィアンセの真悟が死んでいた。タイトル通り「私、死体と結婚します!」と婚姻届を提出した七海だけど、なんだか彼女には<目的>がありそうで・・・。インパクトのあるタイトルだし楽しみにしていたけど、ちょっとパンチが足りなかったかな。2024/04/11