出版社内容情報
看護師の真野七海は、婚約者の高辻真悟と結婚するために東京の病院を辞め、彼が住む札幌に引っ越した。
その三日後、急遽頼まれた夜勤を終えた七海は、そのまま真悟と共に役所に婚姻届を提出する予定だった。
だが雪の積もる道を一人帰った七海を待っていたのは、ベッドの上で物言わぬ死体となっていた彼だった──。
七海が下した驚きの決断とは?衝撃の結末へ誘われる、書き下ろしサスペンス!
内容説明
看護師の真野七海は、婚約者の高辻真悟と結婚するために東京の病院を辞め、彼が住む札幌に引っ越した。その三日後、急遽頼まれた夜勤を終えた七海は、そのまま真悟と共に役所に婚姻届を提出する予定だった。だが雪の積もる道を一人帰った七海を待っていたのは、ベッドの上で物言わぬ死体となっていた彼だった―。七海が下した驚きの決断とは!?衝撃の結末へ誘われる、書き下ろしサスペンス!
著者等紹介
桜井美奈[サクライミナ]
第19回電撃小説大賞“大賞”を受賞。2013年『きじかくしの庭』でデビュー。心の機微を描き、胸を打つ物語が評価を得ている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ma-bo
85
桜井美奈さんは、「私が先生を殺した」「殺した夫が帰ってきました」に続いて3冊目。今作もタイトルが惹かれます。看護師の七海は夜勤を終え、婚姻届けを提出する予定だった彼の家へ戻ったが、ベットの上で一酸化炭素中毒で死亡していた。それでも七海は警察に通報せず、婚姻届けを出す事を決めた。その決断の理由は?うーん面白くなかったわけではないけど、あまり感情移入出来ず盛り上がりがないまま終了した感じ。2024/11/04
ゆみねこ
78
遠距離恋愛を経て婚約者の住む札幌に転居した七海は、婚姻届を出す予定の朝、夜勤から帰宅し婚約者・真悟の遺体を発見する。しかし、警察に通報もせず、予定通り婚姻届を提出する。4日後の月曜日迄遺体をそのままにして結婚したその理由は?う〜ん…相手のことを知りたいのなら、結婚する前にキチンと話し合うべきかと思ったり。もやっとした。2024/04/24
H!deking
75
タイトル買い。まあタイトルの通り、主人公の七海さんが、亡くなった彼氏と入籍する、といったお話ですね。面白くなかったわけでは決して無いのですが、もうちょい奥行きが欲しかったところ。誰にも感情移入出来ないままサラッと終わってしまいました。2024/06/12
Ikutan
75
桜井さん、今回も衝撃的なタイトル(笑) 結婚を控え、東京から札幌の婚約者の元に引っ越してきた看護師の七海は、新しい職場の夜勤明けに自宅で婚約者の遺体を発見する。ところが「もう少し一緒にいて彼のことを知りたいんです。」と婚約者の友人に告げ、警察には連絡せず、そのまま婚姻届を提出してしまう。これはいったいどういうこと?新婚生活を味わいたいとか、相手を知りたいとか、はっきりしない動機と意味不明な行動が違和感だらけでモヤモヤ。後半ようやく解明した真相にそういうことかと。確かに、妻でなければできないことだったな。2024/05/10
相田うえお
75
★★★☆☆24040【私、死体と結婚します (桜井 美奈さん)】なんだかズバッとド直球なタイトルですね。結婚目前にして婚約者の彼が自宅のベッドで冷たくなっているシーンからスタートです。主人公の彼女(七海)は警察に彼の死を通報せず婚姻届を提出するんですが、最初は『好きな彼氏と結ばれたかったんだろうなぁ〜』などど甘く考えていたんですよ。でも読み進めていくうちに『ん?』ってな具合になっていくんです。まあ、びっくりです。もう、ミステリーというよりも、ある意味ホラー?狂気だよ。常軌を逸した人間って、ちょっとヤバい。2024/04/19