出版社内容情報
江戸の冬は、味わい深く不思議な美味が眠っている──日本橋は木原店の一膳飯屋塩梅屋では、主の季蔵が、いつものように腕をふるっていた。
そんなある日、北町奉行の烏谷がやってきて「料理番が忽然と姿を消した屋敷に、夕餉を届けてほしい」という。
しかしその屋敷は謎めいていて──。料理人と隠れ者の二刀流の季蔵が、江戸の深い闇と巨悪に命を賭して闘う。
前巻より活字が大きく装いも新たに、二七〇万部突破の大人気シリーズの最新刊。書き下ろし。
内容説明
江戸の冬は、味わい深く不思議な美味が眠っている―日本橋は木原店の一膳飯屋塩梅屋では、主の季蔵が、いつものように腕をふるっていた。そんなある日、北町奉行の烏谷がやってきて「料理番が忽然と姿を消した屋敷に、夕餉を届けてほしい」という。しかしその屋敷は謎めいていて―。料理人と隠れ者の二刀流の季蔵が、江戸の深い闇と巨悪に命を賭して闘う。前巻より活字が大きく装いも新たに、二七〇万部突破の大人気シリーズの最新刊。書き下ろし。
著者等紹介
和田はつ子[ワダハツコ]
東京都生まれ。日本女子大学大学院卒。出版社勤務の後、テレビドラマ「お入学」の原作『よい子できる子に明日はない』、『ママに捧げる殺人』などで注目される。『木乃伊仏』『死神』などミステリー、ホラーの著作が多数ある。近年は時代小説を精力的に執筆(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
タイ子
65
ストーリーが複雑になって読解し難いなと思っていたら、今作は久しぶりに内容も把握し易く読み易い。今回は麹を使った料理。料理人季蔵の元にお奉行・烏谷から稲穂屋敷に赴いて料理を作ってくれとの依頼。江戸城に匹敵するくらい広大な場所に隔離するように建つ屋敷。屋敷の謎とそこに住む主の正体。そして、お店と父親のために屋敷に連れて行かれたお嵯峨という女性。屋敷の真相は面白く読んだが麹についての豊富な蘊蓄は冗長かなと。瑠璃の神掛かった事件へのヒントや出て来るアレやコレはちょっとやり過ぎ?何でもありのシリーズ第46弾。2024/03/10
ひさか
26
2024年1月ハルキ文庫刊。書き下ろし。シリーズ46作目。米麹、柚子寿司、バテレン粥、信長餅、鯛納豆、米詰め鯉、の6つの連作短編。江戸開闢以来からある謎の武家の秘密と料理を描くファンタジー。いやー、今回は圧巻。和田さんの集大成ではないかと思うほどの圧倒的で緻密な展開です。次作もこのレベルを維持できるのかと心配になります。2024/02/14
犬養三千代
7
料理とサスペンスがマッチングした物語。相変わらずとぼけた烏谷さんが可笑しい。料理の工夫も面白いが、稲穂屋敷に纏わる過去から現在に連なる因縁が興味深い。季蔵の推理は冴えている。お嵯峨さんも主さんと殺されずに良かった。瑠璃さんはまだまだ夢の中なんだろう。ということは、まだまだこの物語は続く。楽しみだ。2024/08/21
ミド
6
突然出てきた謎の稲穂屋敷の話。今回の季蔵は麹にはまっています。酒吞童子と攫われた姫という設定はTLラノベに馴染んだ恋愛脳にとっては、いつまでも疑う季蔵にそうじゃないと何度思ったことか。ダメ男かと思われたお兄ちゃんもなかなか良いキャラだった。面の下の素顔は噂どおりだったのか?もっと恋愛面を重視した嵯峨さん視点で読んでみたい。材料だけしか伝わっていない未知の信玄餅を、想像だけで作り自信を持って献上する季蔵さんのメンタル強すぎ。まさかあんなのができるとは思わなかった。表紙でネタバレされてるけど。2024/10/18
まさ公
4
またしても瑠璃の不思議な絵頼り。こんな能力ついちゃったら正気に戻って幸せになる未来が遠のくようで、どうするんだろ。2024/07/22
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