出版社内容情報
妖かしの子・蒼太は同族殺しの咎で一族を追われ、あらゆる妖魔から狙われる身。
女剣士・黒川夏野は蒼太の目を自らの左目に取り込んでしまうが、二人はその目を通じてつながり、妖かしの気配が見えるようになっていた。
夏野は理術師・樋口伊織のもとへ修行に行く途中、行方知れずとなった息子を探している苑という女に出会うが、その正体を妖魔だと確信する。
それを伊織に伝えると、苑は妖魔「金翅」であろうと言う。果たして苑の目的は!?
(解説・吉田伸子)
内容説明
妖かしの子・蒼太は同族殺しの咎で一族を追われ、あらゆる妖魔から狙われる身。女剣士・黒川夏野は蒼太の目を自らの左目に取り込んでしまうが、二人はその目を通じてつながり、妖かしの気配が見えるようになっていた。夏野は理術師・樋口伊織のもとへ修行に行く途中、行方知れずとなった息子を探している苑という女に出会うが、その正体を妖魔だと確信する。それを伊織に伝えると、苑は妖魔「金翅」であろうと言う。果たして苑の目的は!?
著者等紹介
知野みさき[チノミサキ]
1972年生まれ。ミネソタ大学卒業。2012年『鈴の神さま』でデビュー。同年、『妖国の剣士』で第四回角川春樹小説賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ぽろん
32
シリーズ物と気付かず、読み始めました。悲しい過去を引きづってお互いを想いやる妖の蒼太と武士の恭一郎は、家族以外の何物でもない。残酷な過去が描かれた一巻、勇気を出して読んでみよう。2023/02/04
ひまらやん
11
夏野、蒼太、恭一郎、それぞれが抱く悲しい過去、互いを思いやる気持ち、支え合う関係、どれもすごくいい‼️ 一巻目に続き、こちらの新装版を読みましたが、何度も読んでも素敵な物語ですね。 次の三巻目も必ず読みます。 二巻のカバーも素晴らしい! 妖かしの森にいる蒼太。壮大な世界観のイラストカバーを私の本棚に、正面を向けて飾っています。2023/01/16
ゆうこ
8
蒼太の想いが辛い。でも,その辛さを受け止めてくれる人たちがいる。その人たちを認める山幽達がいる。妖の子を自身の子と偽り育てた多紀、行方知らずになった我が子を探す金翅・苑、人の記憶を持つ金翅の子・佐吉。佐吉におのれの姿を重ね合わせ、恭一郎とのこれからを慮った蒼太。人だから、とか、妖だからではなく、心が通じでいれば物の形など関係がないのだと。『…俺の子になってくれぬか、蒼太?』これから、この親子に何が起こるのか。寿命が違ってもできるだけ永く共にいて欲しいと思う。2025/01/02
417
8
シリーズ2冊目!!蒼太と夏野達が出会った女性の子のお話。タイトルの通り、2人の妖の子がメインで対になっているお話だと思う。戦闘シーンも前巻より過激。新しいキャラクターも出てきてどんな展開になるのか楽しみ。蒼太も夏野もまだまだ身も心も強くなる。淡い恋の行方も気になる!!2023/04/21
ettyan えっちゃん
6
妖魔の襲撃が絡んでくると、一気に冒険アクションになり、描写もなかなか残酷になる。それだけに、命をかけた戦いがより手に汗握るものになる。蒼太の立ち位置が微妙で、落ち着かない。これが、今後のお話の中心になっていくのかな。2025/05/25