出版社内容情報
東京・渋谷で銀行員が少年グループに襲われるという暴行傷害事件が発生した。
新設されて間もない神南署の安積警部補たちは捜査を開始したが、二週間後、銀行員は突然告訴を取り下げてしまう。
その直後、容疑者として浮上していた少年が何者かに襲われた──。
この二つの事件を不審に感じた安積たちは、巧妙に仕組まれた犯罪に立ち向かう。
新装版第四弾は、中村俊介氏と著者の巻末付録特別対談を収録!!
内容説明
東京・渋谷で銀行員が少年グループに襲われるという暴行傷害事件が発生した。新設されて間もない神南署の安積警部補たちは捜査を開始したが、二週間後、銀行員は突然告訴を取り下げてしまう。その直後、容疑者として浮上していた少年が何者かに襲われた―。この二つの事件を不審に感じた安積たちは、巧妙に仕組まれた犯罪に立ち向かう。新装版第四弾は、中村俊介氏と著者の巻末付録特別対談を収録!!
著者等紹介
今野敏[コンノビン]
1955年、北海道生まれ。上智大学在学中の1978年に『怪物が街にやってくる』で問題小説新人賞を受賞。卒業後、レコード会社勤務を経て専業作家に。2006年、『隠蔽捜査』で吉川英治文学新人賞、2008年に『果断 隠蔽捜査2』で山本周五郎賞、日本推理作家協会賞を受賞。2017年、「隠蔽捜査シリーズ」で吉川英治文庫賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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mayumi
25
安積班シリーズ。今作から渋谷に移動。銀行員が少年グループに暴行を受ける事件が発生。神南署の安積警部補達は捜査を開始するが、被害者は告訴を取り下げてしまう…というストーリー。う〜ん、ご都合主義すぎないか?刑事たちが立てた仮説通りに物事が進みすぎて、もうちょっと物証を重ねてほしかったなあ。ちなみに私が勝手に応援している村雨は「ばかやろう。逃げたら追うんだよ!」との名言を残してました。刑事の鑑だね!2022/08/02
Kira
24
図書館本。旧版既読。旧版を読んだときには気づかなかったことに、今回気がついた。安積と速水はとんでもなく相性のいいバディだということに、二人の会話と捜査を通して思い至った。二人の部署はちがうけれど、速水が合同捜査に駆り出されて安積と組んで捜査にあたることがある。本作でも後半からそうなって、速水流の「捜査能力」が発揮される。そこで交わされる二人の会話にニンマリしてしまう。速水警部補、どこまで魅力的なんだろうか。2022/12/29
ひさか
23
1997年5月ケイブンシャノベルス刊。2000年1月ケイブンシャ文庫化。2007年2月ハルキ文庫化。2022年3月ハルキ文庫新装化。神南署シリーズ3作目。長編。安積さんが登場するシリーズの初期の話で、展開に野暮ったさがあるものの、登場人物達は、最新版と変わらず魅力的だった。2023/03/27
み
20
冬休みは、安積さんシリーズを何作か読む予定です?速水さんは、どうなっていくの?スープラに戻って欲しい。2022/12/29
さくさく
11
神南署シリーズ第3作。不良少年らから暴行を受けた銀行員の山崎が仕返しがてらヤクザの小淵沢の手を借りたことから事件は仕返し合戦に発展。やはりどんな時でもヤクザに借りを作ってはいけないし、それで仕事まで手を回されたら破綻まっしぐら。安積班では村雨の活躍が目立ち、生真面目で不器用ながらもメンバーとしては居なくてならない存在だと感じた。2023/04/22