出版社内容情報
山梨県警上吉田署にある樹海で見つかった遺体専門の部署・地域課特別室に、キャリアなのに配属された柿崎努。
ひとくせもふたくせもある部下の巡査、栗柄慶太と桃園春奈にもまれ続けて半年。
戸惑いばかりだった樹海での捜査にも少しずつ慣れてきた彼に、またもや災難が降りかかる。
そしてその災難は最大級で……。富士の樹海に平和と混乱をもたらす、大人気の迷トリオが帰ってきた!待望の第二弾。
内容説明
山梨県警上吉田署にある樹海で見つかった遺体専門の部署・地域課特別室に、キャリアなのに配属された柿崎努。ひとくせもふたくせもある部下の巡査、栗柄慶太と桃園春奈にもまれ続けて半年。戸惑いばかりだった樹海での捜査にも少しずつ慣れてきた彼に、またもや災難が降りかかる。そしてその災難は最大級で…。富士の樹海に平和と混乱をもたらす、大人気の迷トリオが帰ってきた!待望の第二弾。
著者等紹介
大倉崇裕[オオクラタカヒロ]
1968年京都府生まれ。学習院大学法学部卒業。97年、「三人目の幽霊」で第4回創元推理短編賞佳作を受賞。98年、「ツール&ストール」で第20回小説推理新人賞を受賞。その他にも本格ミステリの醍醐味と、ユニークな設定や愛される登場人物を特徴とした幅広い作品群が数多くある(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
しんごろ
174
5年ぶりとなる続編。前作の話はきれいさっぱり忘れてますが、忘れててもすんなりと入りた。栗柄、桃園が、柿崎をやたらボス、ボスと呼んでるのが、ちょっとクドく感じたけど、このトリオのやりとりが軽妙で良かった。柿崎も個性の強い二人の扱いは、もうお手のものという感じ。今回の事件、いや事件と言うよりは柿崎の災難というべきか。物語が進むにつれて、ハラハラドキドキのスリリングな展開に読むスピードもペースアップ。栗柄、桃園に慕われて、ボスらしくなった柿崎。いつかボスではなく、ビッグボスと呼ばれるように精進してほしいね。2022/04/04
ちょろこ
129
シリーズ第二弾の一冊。今作も面白い。物語の中、笑いの中にしっかり一本の太い幹がある感じが良い。その太い幹はチーム柿崎の絆、お互いの信頼かな。今作は柿崎警部補へぐっとスポットライトをあてたようなストーリー。独りぼっちな時間もあれど、それはそれで独り立ち、成長の時間。笑いと共に見守る気分になれた。ボス、推理力も判断力もなかなかのもの。無茶振りな栗柄、桃園巡査、彼らもまた楽しい。ちょっとでこぼこしてたボスもかなりの危険にもまれ部下達に転がされ柿のように丸くなり良い感じ。すっかり覚悟決めた感じがますます良い感じ。2022/04/07
タイ子
98
よもやよもやの続編に狂喜乱舞(そんなことはない)。樹海で遭難、自殺などの遺体専門の部署、それが地域課特別室。所轄警察署にとっては邪魔な部署、それでも今日も張り切って樹海の風穴で見つかった遺体を捜査する3人の刑事たち。柿崎警部補、栗柄巡査、桃園巡査。何が面白いってボスの柿崎の真っすぐ過ぎる性格の割には何事も腰が引ける性格。栗柄と桃園の破天荒ぶりがカッコいいんだか、頼もしいんだか。東京で起きた殺人事件の余波が樹海まで及び解決までの展開が今作。終盤のドキハラシーンは面白い。続編、また期待していいですか。2022/03/24
aquamarine
80
シリーズ二作目。相変わらずの桃栗の鋭さと行動力に舌を巻く。まだ本部に未練を残しながらも柿崎は部署に似合うように服装を整え、体力もつけている…が変わらない部分も。でもそこがみんなが認めるスゴイ部分で愛しい部分でもある。1編目は風穴での死体からはじまるが、読み終えてみると綺麗な本格で見事。2編目は柿崎がひとりで頭を使い…いや、そんなラスト?!そして3編目、相変わらずの柿崎はしっかり嵌められてしまい…手に汗握る展開に!赴任当初の柿崎を思い出し今の彼にちょっと感涙したりする。今回も楽しかった。第三弾もぜひ。2022/07/01
やも
78
シリーズ2作目。体脂肪率一桁?この表紙のおじさんが?まぁそれは置いといて。やっぱこのトリオのバランスいいわぁ🍑🌰🥭ポンコツなのか優秀なのか、分からない所が面白いw いや、優秀なんだろな✨ミステリーやここぞの矜持はしっかりしてんのに、事件を解決するにあたっては警察官なのになかなかのムチャをするし😅トリオの会話は漫才かってくらい、縦社会の人たちとは思えないし🤣最終話ではこのシリーズで1番なんじゃないか?ってくらいのピンチが😳💦あぁ〜ドキドキした!続編も出たら読もう。★42022/03/28