内容説明
一九八七年三月三十一日、国鉄分割民営化前夜。国鉄名古屋工場には、保線区軌道検査長・十河拓也たち、国鉄職員が集っていた。意気消沈する彼らだったが、零時ちょうど、工場設備と一緒に、永禄三年にタイムスリップしてしまう。そこは今川義元の尾張侵攻を目前にした戦国時代。十河たちは生き延びるため、織田信長に協力することに…。国鉄マンは戦国の世で何ができるのか!?戦国時代の歴史が、「信長の鉄道」で大きく変わる。圧巻の鉄道エンタメ小説!
著者等紹介
豊田巧[トヨダタクミ]
1967年大阪府生まれ。ゲームメーカーで電車運転ゲームなどの宣伝プロデューサーを務めるかたわら、2009年『鉄子のDNA』で作家デビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
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しんごろ
172
半村良さんの“戦国自衛隊”ならぬ“戦国國鉄マン”というべきかな。ちなみに“国鉄”でなく“國鉄”ね。そして信長は天下布武を目指すのはもちろん、タイムスリップした十河(そごう)達は信長に協力することで天下布設を目指すことで、生き延びることを目指す。国鉄マンも武器を持って信長とともに戦うのかと思ったら、なるほど、こうくるかと妙に納得。戦国時代と鉄道の見事な融合ですね。続編が書けそうな終わり方。このあとの展開も読んでみたい気がします。2021/12/04
シナモン
117
1987年国鉄民営化の瞬間、名古屋工場に居合わせた国鉄職員たちが工場設備と一緒に戦国時代へタイムスリップ!桶狭間の戦いに鉄道が〜と想像するとワクワクでした。確かに鉄道で兵を送ればまったく疲れないな笑(戦のシーンは臨場感ありすぎてちょっとキツかったけど💦)国鉄が無くなり、意気消沈していた国鉄マンたちも戦国時代で再び鉄道が造れるとやる気満々。國鉄守として手腕を発揮していくリーダーの十河もかっこいい。信長、秀吉と関わってこの先どう歴史が動いていくのか、続きが楽しみです。2022/11/12
みゆ
82
初読み作家さん。国鉄職員が工場ごと戦国時代にタイムスリップ。信長と出会い桶狭間の戦いや洲俣一夜城の築城に協力、線路を敷き列車で兵や物資を大量輸送する。ぶっ飛んだ内容だが、鉄オタ作者は愛と知識と勢いで一気に読ませてくれました。しかも巻末には登場する列車の写真&説明付き♪鉄道のことはよく知らない私だけど、楽しく読めました('∇^d)☆!!2022/08/01
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59
🌟🌟🌟🌟☆。(ややオマケ🌟×3.8くらい)タイトルの発想と斬新さと大胆さと潔さに惚れて選書。俺は鉄ヲタでも歴ヲタでもないけれど、コレは面白かった。単なる『戦国自衛隊』のオマージュではない。そこにはタイムスリップすれば当然起こり得るであろう諸問題に対してまるで線路を敷くが如くひとつひとつ真摯に向き合う十河検査長の姿が描かれていた。気づけば俺も一緒にタイムスリップして十河と同じ景色を眺めている自分を発見出来た。一歩間違えれば死ぬかもしれない緊張感を持ちながら夢中でページをめくっていた。2022/02/16
ポチ
53
面白かったです。信長と共に天下布武と天下布設を成し遂げて欲しいな。2021/11/29
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