内容説明
自分の体と心を、たまには甘やかしてみませんか?丁寧に手作りした滋味深いスープと美味しいサンドイッチと濃やかな心遣い。店主のアキコと相棒のしまちゃん(現在、シオちゃんと事実婚ながら新婚)は、取引先のパン屋が店を畳んでしまうなどのピンチもありながら、今日も元気にお店を営業中(無理せず、時々お休み)。ドラマ化もされた、三十三万部突破の大ロングセラーシリーズ、待望の第五弾。
著者等紹介
群ようこ[ムレヨウコ]
1954年東京都生まれ。1977年日本大学藝術学部卒業。本の雑誌社入社後、エッセイを書きはじめ、1984年『午前零時の玄米パン』でデビュー。その後作家として独立(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
したっぱ店員
58
まさにちょっと一服する感じで読めるシリーズ。今回もほのぼののネコ描写の間にパン屋さんの激務の話のような苦みがいい塩梅。やっぱり少しシオちゃんかわいそうになってくるけど、貫くのがそれでこそしまちゃん。あーこのお店に行きたい。2022/01/06
あつひめ
37
お店は相変わらず穏やかに営業できている。パン屋さんが閉めてしまうというピンチでも、新しいお店を見つけることができて読者としてはほっとした。パンが個性的すぎるとサンドイッチの素材の持ち味を消してしまう。アキコの判断は素晴らしい。それにしても、しまちゃんはなぜシオちゃんにキツク対応するんだろう。愛情の裏返しだろうか。アキコ同様読者としてもモヤモヤしてしまう。もし愛情の裏返しならシオちゃんはとても大人な素敵な人だ。相変わらず猫たちのまとわりつく様子が微笑ましい。喫茶店も新しい世代のお客さんが増えて素晴らしい。2024/12/11
kinshirinshi
19
シリーズ第五弾。ドラマチックなことなど何もなくても、人生は喜びと悲しみに充ちている。「誰も悪くなくても、辛いことをいわなくちゃならない」日もあれば、ささやかなプレゼントに心を弾ませる日もある。二匹の猫と充足した暮らしを送るアキコもいいが、個人的には喫茶店のママさんの株がどんどん上がっている。前作ではバイトの女の子の理不尽さを許容する懐の深さを見せ、今回は「インスタ映え」狙いで来る若い客に一杯一杯丁寧にコーヒーを挿れ、写真に写されても恥ずかしくないようにと店をきれいに保つ。最後のダイヤの逸話も素敵だ。2022/03/02
クキモン
17
シリーズ5作目。アキコの異母兄弟の和尚さんが亡くなったり、仕入れ先のパン屋さんが高齢で廃業したりと、アキコの周辺も変わりつつありますが、相変わらず、ろんとたいの2匹の猫は可愛い。温かいスープとパンと人の優しさに癒されました。次作も楽しみです。2021/09/10
しのぶ
16
一巻から五巻までシリーズ一気読み。ほっこり日常系と言っていいのだろうか。渡鬼の個人レベルの波乱はあるが毎日を丁寧に生活して住む家もあり仕事もそこそこ順調で猫を愛でる。変わらない生活がいかに平和で幸せな事か・・。いい感じにサポートしていたしまちゃんがツンデレなのか後半ちょっと冷たいというかガサツに感じてしまうのが残念・・。2023/11/07