出版社内容情報
伏姫のお陰で平穏な時代が続いていた里見家だが、隣地の館山城は蟇田素藤という得体の知れない男に乗っとられていた。
城内では連日、妖しげな狂宴が繰り広げられ、悪霊の城と呼ばれている。
そんなある日、突如、素藤が黒の騎馬侍と共に里見家を襲った。
ただ一人、辛くも難を逃れた里見家の遺児静姫は、家の再興を願うが……
魑魅魍魎の悪の軍団と静姫を助ける八人の光の戦士との最終決戦の刻がきた。
映画化され、一世を風靡した驚天動地の時代エンターテインメント・ノベル、ここに復活。
〈全2巻〉(解説・細谷正充)
内容説明
伏姫のお陰で平穏な時代が続いていた里見家だが、隣地の館山城は蟇田素藤という得体の知れない男に乗っとられていた。城内では連日、妖しげな狂宴が繰り広げられ、悪霊の城と呼ばれている。そんなある日、突如、素藤が黒の騎馬侍と共に里見家を襲った。ただ一人、辛くも難を逃れた里見家の遺児静姫は、家の再興を願うが…魑魅魍魎の悪の軍団と静姫を助ける八人の光の戦士との最終決戦の刻がきた。映画化され、一世を風靡した驚天動地の時代エンターテインメント・ノベル、ここに復活。
著者等紹介
鎌田敏夫[カマタトシオ]
早稲田大学政治経済学部卒業。1972年、「飛び出せ!青春」でデビュー。その後、「29歳のクリスマス」(94年、第45回芸術選奨文部大臣賞、95年、第13回向田邦子賞をダブル受賞)など、テレビドラマ、映画の脚本を数多く手掛ける(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
フミ
17
80年代の角川映画の原作小説、読み終えました。下巻から薬師丸さんの演じた「静姫」と、真田広之さんの「犬江親兵衛」が本格的に登場して、映画中盤にもあった逃避行を繰り広げたり、他の八犬士と合流したりと、上巻同様スピーディーな展開で面白かったです。作家様の「運命に抗って生きるとはこうだ(八犬士側)」「欲望のままに生きるとはこうだ(妖怪側)」と、白黒がハッキリと描かれている作風のおかげか、クライマックスは壮絶ではありますが、モヤモヤ感は無く、読むことが出来ました。八犬士たちが潔くて、驚きはしましたが(苦笑)2022/06/27
青蓮
9
後編は八犬士の一人である親兵衛と静姫が面に出てくる物語。静姫は武術の心得もあり、映画より男勝りな設定のようだ。八犬士が一人ずつ殉死していく様は映画より涙を誘われた。ラストの好みは分かれるかも。個人的には映画版のラストが好み。それにしても御霊様が謎過ぎる。2021/12/26
慎次
1
上巻・下巻を通しての感想、女性を裸にして殺してという描写が多く、少し嫌気が差した時があるも(特に上巻)、八犬士と素藤一味の決戦は、読みごたえがあった。しかし、御霊様は、何者?2021/06/26
陶子Ⅱ
0
映画を思い出しながら、読了2023/06/10