内容説明
無職の元ヤクザ小柳徹は人生初の一目ぼれで恋に落ちた。その相手はわんわん保育園に勤めるやすみ。小柳は猛アタックの末、彼女と結婚し保育士を目指すものの、刑務所を出所したばかりだったため用務員をすることに。カタギの生活に慣れない元ヤクザになぜか園児たちは懐き、彼も子供たちの笑顔を守るため、様々なトラブルを陰で解決するようになり…。警察小説大賞受賞作家が描く、痛快エンタメ小説！
著者等紹介
佐野晶［サノアキラ］
東京都生まれ。２０１９年『ゴーストアンドポリスＧＡＰ』で第１回警察小説大賞を満場一致で受賞しデビュー（本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです）
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
しんごろ
162
物語の設定はいいと思うけど、最初の構成が強引というか、いつ結婚したんだと思ってしまった。保育士に一目惚れして、出所した元ヤクザが保育園の用務員になって、様々な問題を解決する話。小柳、なかなかの知恵者だ。押したり引いたりの駆け引きがうまい。相手の聞く耳も持っているしね。小柳、確かにヤクザに向いてないや。早く保育士の資格を取ってねと応援したくなる。このエピローグ必要かなとは思ったけど、とどめを刺した所は笑えるし痛快でした。｢昔取った杵柄｣という言葉がピッタリで、任侠も味わえる楽しさでした。2021/05/04
ナミのママ
58
離れた土地の家族から送られてきた本。はい！もう楽しみました♫刑務所から出所し金欠の元ヤクザ小柳。女性には苦労せず結婚なんてしないはずの小柳が一目惚れした。相手はわんわん保育園の園長の娘、やすみ。結婚して同居生活を始めたものの、ヤクザ臭が消えない！悪戦苦闘する姿が笑える。用務員として働きはじめ、数々のトラブルに「元ヤクザ」を駆使してバサバサと解決。突っ込むのはやめて笑いました。2021/07/15
GAKU
53
刑務所から出所したばかりの絵に描いたような元ヤクザが、保育士に一目惚れし結婚。彼女の勤務先に用務員として勤め、そこで起こる様々なトラブルを陰で解決するというストーリー。今野敏さんの「任侠シリーズ」をさらに軽くしたような作品。細かい突っ込みどころは気にせず、楽しく読了。元舎弟で現役バリバリのヤクザ、高遠が良かったですね。 2021/07/21
はつばあば
49
読み友さんが読みたいとチェックされたこの本。また変わった読み物に手を出されたなぁと思いつつ購入。疲れた時の清涼剤？ヤクザ屋さんが清涼剤ってことはないでしょうが、私も保育や学童関係の仕事をしていましたので楽しく読ませてもらいました。そりゃねぇ細かい事を言ったらキリがありませんが、今の世の中だからこそ「元ヤクザ稼業」の知識も「昔とった杵柄」を利用しての世直し？。ほんと楽しいひと時を過ごせました(#^^#)。2021/09/12
ツン
15
前職でも有能だったのでしょうね。。 彼の優しさを見抜けた奥さんがすごい。 ちょっと想像と違う作品でしたが、おもしろかったです。 出たばかりでタイトルに(仮)ってついてます。(仮)って何？って思ったら、本当に最後はひらがなで「にぎやか」でした。2020/12/20
