内容説明
神田にある猫手長屋のぐうたら大家・代三郎は、毎日、仕事もせずに、寝ているか三味線をかき鳴らしている。しかし彼には、江戸に跋扈した魔物を退治するという使命があるのだ!ある日、座敷わらしのマルメが、盛岡に帰ると別れの挨拶にやって来ると、表の茶屋から妙な噂話が聞こえてきた。札売りから買った札を、北の柱に貼り付けて断食すると、病知らずになり、座敷わらしが居着くというのだ。マルメに聞いてみるが、そんな話は聞いたこともないらしい…。その話を聞いた魔物退治の相棒・栗坊は、なんか気になると魔物の気配を感じとるが―。
著者等紹介
仲野ワタリ[ナカノワタリ]
東京都出身。著書「名探偵!?ニャンロック・ホームズ」シリーズなど多数(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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如月小町
2
シリーズ2作目。今回のほうが面白かった。江戸妖怪ファンタジーとして楽しめました。2024/10/08
あずとも
2
もどきを含めた座敷わらし達が軍団で登場。 奥州わらし達の話す時の訛りや名前が可愛い。さくっと読むにはいいかも2020/11/18
だいゆー
1
(^^2020/11/18
tackto
0
猫の神様第二弾。神田の猫手長屋の大家代三郎と代三郎の世話役の於巻、人間に変身できる栗坊。そして今回は座敷童が援軍に加わってくる。家の北にお札を貼り五日間の断食に成功すると「病しらずで座敷童が家に住み着く」との評判が流れる。しかし断食で具合を悪くして死人が出る騒ぎも。それだけではなくその家から大金がなくなっているとの噂も。札売りを追い詰め退治し、猫手長屋でお札を貼ってみると座敷童が札から出てくるが、座敷童ではなく地蔵菩薩に化けた巨旦将来が水子幼子の霊を騙して「わらしもどき」に変化させたものだった。2021/05/03