内容説明
ゲーム好き、アニメ好きの、いわゆる「オタク」高校生の仁科カケルは、修学旅行として、一人で世界一周に出ることになった。普段は引き籠もりがちな彼にとって、初めての海外が世界一周とは、暴挙ともいえる大冒険だが、オンラインゲーム上の親友“BOB”の誘いに乗ってしまったのだ。旅行の仕方そのものが分からないカケルにとって、すべてが初体験、刺激たっぷりの旅が始まる!人気・旅行作家が描くドキドキ満載の初小説。
著者等紹介
吉田友和[ヨシダトモカズ]
1976年千葉県生まれ。2005年、初の海外旅行であり新婚旅行も兼ねた世界一周旅行を描いた『世界一周デート』(幻冬舎文庫)でデビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
シナモン
150
高校の修学旅行で世界一周なんて羨ましすぎる。タイ、インド、トルコ、フランス…行く先々で女の子と出会って助けられたり、最後のオチも想像通りでうまくいきすぎと思ったけど、それでも旅はオタク気質のカケルを成長させてくれた。「旅行していると、不思議とポジティブ思考になる」旅っていいなー。読後感爽やかな一冊でした。2020/10/30
ちょん
24
軽く読めて楽しい1冊。修学旅行で、世界一周とか素晴らしいなぁ。やっておけば良かったなぁ、と現実に置き換えしみじみ。若い時に旅して刺激受けて経験値つむってすばらしいことだと思います。海外にはなかなか行けない今、早く国内旅行だけでも自由に行けるようになりたい。2022/03/09
みくに
8
さらっと世界一周してしまった。ツアーだともっと流される様に終わってしまうのかな。行く先々で可愛い女の子が用意されてるのも小説ならでは。逆にこうじゃないと苦労するって事かなあ。たまーに作者の苦労話っぽいのが挿入されてるし。首都やシンボルのある都市なんかもさりげなく地名を出してるのは旅行記書いてる人だからかな。もっと深堀したかったらメインの読んでねって感じか。2020/10/11
barcarola
6
物語は薄い。あるいは軽めと言うべきか。旅の先々で女の子と出会うあたりがなんとも。おかげでラストは想像できてしまった。2023/11/19
yamakujira
6
修学旅行は生徒が各自で好きな場所に行けるという高校で、オタクなカケルは世界一周の一人旅を計画した。タイへ向かう機内で同い年の彩世と出会って数日を共にして、インド、トルコ、フランス、イギリスと行く先々で女性と知り合い、最後のアメリカでは運命の再会って、男子の妄想のような旅行だな。高校生にとっては冒険だからカケルの成長がまぶしいし、旅程も分相応だと思うけれど、人身売買、階級制度、民族紛争、移民問題、自然破壊、人種差別など、各国の社会問題も知ってほしいね。航空券だけで35万円ほどかかるのかぁ。 (★★★☆☆)2020/09/15