内容説明
無職のキョウコは都内のふるい安アパート「れんげ荘」で、相変わらずのひとり暮らし。六十歳すぎのおしゃれでしっかり者のクマガイさん、「旅人」をしていたが三十歳を過ぎて、人生模索中のコナツさんや、近所のネコ・ぶっちゃんなど、個性豊かな人々&猫に囲まれて、のんびり楽しく過ごしていた。だが、突然倒れて病院に運ばれていたキョウコの母親の入院は長引きそうで…。心豊かに生きるとは!?三十五万部突破の大ロングセラー「れんげ荘物語」シリーズ第四弾。
著者等紹介
群ようこ[ムレヨウコ]
1954年東京都生まれ。1977年日本大学藝術学部卒業。本の雑誌社入社後、エッセイを書きはじめ、1984年『午前零時の玄米パン』でデビュー。その後作家として独立(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
1 ~ 1件/全1件
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
おすし
34
「ぶっちゃん、来た~、ふふふふふ~ん」年月は残酷にも淡々と過ぎて、いろんな角度から老いを考えさせられる今作。苦みのある展開の中で、ぶっちゃん(ぶちネコ♂本名アンディ)がただただ癒しです。世間知らずなコナツさんも遅まきながら、スポンジが水を吸うごとくグングン自立していくのかと思いきや…なんとも開いた口が塞がらない展開に。続きが気になる!シリーズ通して、カナコさんの嫁ぶりは神だな。ダメ嫁の私は感動しっぱなし!なんだかんだで表紙のぶっちゃんかわいい。2021/07/05
ナヲ
33
今回は猫のぶっちゃんとのやりとりや、人の役に立つことについて考えるキョウコさん。誰かの役に立つこと私もできるのかなぁと考えさせられる。キョウコさんの生活は憧れであるが、キョウコさんが抱く不安もまた共感。どっちをとるかの生活だなぁ。とにかく癒されるシリーズです。2020/09/30
ヨシノリ
26
れんげ荘シリーズ第4弾。コナツさん、悪い人ではないんだけど優しくしてくれる人に甘え過ぎ。今回はキョウコさん、お兄さんに少しばかり経済的に協力してあげたらなぁと思ってしまいました。2021/03/19
ぺんぎん
20
丁寧な暮らしって憧れるけど自分には真似出来ないなぁ。まず裁縫が苦手。直せる物は直して長く使う。キョウコさんの器用さが羨ましい。2020/08/18
NAOAMI
17
コナツの無責任な依存体質にこちらも呆れる。キョウコ曰く思考が10代で止まってると。30過ぎて親の脛をかじり再び出戻って、キョウコに諭され働き始めマジメになれたのかと思いきやラストには、大丈夫か!?的展開を持ち込む。人騒がせなコナツにキョウコの優しさと気遣いある言葉よ!さすが大手代理店で揉まれただけある。鬼母は認知症になり娘もわからず。熱烈恋愛相手の猫の飼い主に知り合うも逢瀬に進展なく。徐々にだけど、生活のペースを掴みつつ、それでも時には将来の不安隠せず。等身大な無職生活は今後どうなる?気になって仕方ない。2020/10/09