内容説明
半年ぶりに江戸へ戻った、一刀流の遣い手・中西忠太。剣の師・小野次郎右衛門忠一から「新たな一刀流を切り拓け」と言い遺され、一刀流中西道場を構えることを決めた。門人は、小野道場を破門された、反抗的で喧嘩早い五人の荒くれと、息子の忠蔵。忠太は、一筋縄ではいかない不器用な弟子達と共に、剣術を通して人生の妙味と心技体を追求していく。真に上に立つ者の言葉と愛情が心に沁みる、涙あり笑いありの剣豪人情小説、新シリーズ開幕!
著者等紹介
岡本さとる[オカモトサトル]
1961年大阪市生まれ。立命館大学卒業後、松竹入社。松竹株式会社90周年記念新作歌舞伎脚本懸賞に『浪華騒擾記』が入選。その後フリーとなり、『水戸黄門』『必殺仕事人』などのテレビ時代劇の脚本を手掛け、現在も数多くの舞台作品にて脚本家・演出家として活躍する。2010年小説家デビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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しんごろ
147
新たな一刀流を切り拓くため道場を構えた中西忠太と息子の忠蔵と5人のやんちゃ者の物語。剣術を通しての武士の金八先生バージョンというべきか、ベタと言えばベタだけど、なかなか面白いシリーズかな。登場人物も個性的で、息子の忠蔵を含め、弟子達がどのようにやんちゃぶりを発揮して、どう成長しているのか、今後の展開が楽しみ。そして、忠太の指導もたのしみであるかな。2021/04/10
やま
92
熱血一刀流1作目 2020.03発行。字の大きさは…小。 豊前中津10万石・奥平家の剣術指南を務める中西忠太が、江戸で剣術道場を開き、その門弟たちと巻き起こす剣豪人情小説です。 中西忠太が自身の剣術道場を開くにあたり、師範代を務める浜町の小野道場を破門された、反抗的で喧嘩早い5人の荒くれと息子・忠蔵を受け入れ、鍛え上げて道場の中心として育て上げようとする。→2020/06/21
とし
85
熱血一刀流 1巻。新シリーズ開幕、剣の師小野次郎右衛門から「新たな一刀流」を遺された主人公中西忠太、一刀流中西道場を構える事になったが、門人は道場を破門された不器用な新田桂三郎、若杉新右衛門、平井大蔵、今村伊兵衛頼りになるは息子の忠蔵のみ、どんな展開になるのか次巻が待ち遠しい。2020/05/20
ドナルド@灯れ松明の火
17
岡本さん新作シリーズ開始。小野派一刀流の剣客が従来の道場稽古に飽き足らない入門者を引き連れ新たに道場を起こす。岡本さん得意の設定(飯屋・老僕)が整えられていく。この先期待大である。 お薦め2020/09/18
Book Lover Mr.Garakuta
12
【速読】【図書館】:一気通貫読み。剣術士の物語。面白い時代ものだった。2022/03/21