内容説明
心おどる雛祭が近づいていたが、ゆめ姫はかどわかされた末、殺されてしまった両替屋の一人息子のことが忘れられず、落ち込んだ日々を過ごしていた。そんなある日、南町奉行所与力の信二郎にそっくりな男に自分が襲われる夢を見た。ゆめ姫がその話を共に暮らす藤尾にしていた時、当の信二郎がやってきて、職人の娘が神隠しにあった、という…。美しく心やさしき姫が、市井のひとびとの幸せを守るため、難事件に挑む!続々重版の大人気シリーズ「ゆめ姫事件帖」待望の書き下ろし新作。
著者等紹介
和田はつ子[ワダハツコ]
東京都生まれ。日本女子大学大学院卒。出版社勤務の後、テレビドラマ「お入学」の原作などで注目される。ミステリー、ホラーの著作が多数ある。近年は時代小説を精力的に執筆(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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シトラス
1
段々となんだかめちゃくちゃなというかなんでもありな感じになってきているような。 たくさん事件はあっても全て自分の身に降りかかってはこないものだし、もう終了させてもいいかもね。2021/04/04
ひさか
1
2019年9月ハルキ文庫刊。書下ろし。シリーズ8作目。ゆめ姫が夢の中で襲われる、ゆめ姫は黒い犬と出遭う、正真正銘ゆめ姫危うし!!、の3つの連作短編。何せ、夢世界の出来事で、現実世界の事件を解決しちゃうという話なので、和田さんお得意のとんでもない展開がどんどん進みます。8作目からは新作らしいですが、前作との繋がりがどうとかは、あんまり気になりません。世界観は変わっていないと思います。今回は、ゆめ姫ってこんな感じだったなぁ感で、読了しました。次作が楽しみです。2020/07/24