内容説明
名親分・辰五郎の跡を継ぎ、十手持ちとなった辰吉。だが川開きの日に掏摸の銀二を取り逃がす失態を犯してしまう。同じ日、辰五郎と仲が悪い太之助親分が、大川に浮かぶ屋根船内で男女が死んでいるのを発見する。死んだ男は圓馬師匠の弟子だった。太之助は相対死で片付けようとするが、辰五郎は、その検分に疑念を抱く。父の過去の功績に助けられながらも、銀二を捕まえようと苦労する辰吉。やがて二人の捜査は交差して…。果たして事件の真相とは?町人と武士、様々な市井に生きる親子の絆を描く時代小説、第二弾登場!
著者等紹介
小杉健治[コスギケンジ]
1947年、東京生まれ。83年『原島弁護士の処置』でオール讀物推理小説新人賞を受賞。『絆』で日本推理作家協会賞、『土俵を走る殺意』で吉川英治文学新人賞を受賞。社会派推理小説や時代小説で活躍。著書多数(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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