内容説明
古手問屋染井屋の長女音夢は、見合いが立て続けに破談となり途方に暮れていた。自分よりも先に妹たちがつぎつぎと嫁いでいくのを気にして、ついに不眠の病をわずらってしまう。不眠の鍼が得意なことから“安眠先生”と呼ばれる医者がいると聞き、治療に訪れた音夢。近所のご隠居・瓢兵衛は、音夢の病は妖怪“ひゃくめ”の仕業ではないかと言うけれど…。読めば心と身体が軽くなる!元鍼灸師の著者が、江戸で評判のはり治療庵を舞台に描く人情事件帖。
著者等紹介
櫻部由美子[サクラベユミコ]
大阪府大阪市生まれ。銀行員、会社員、鍼灸師の職業などを経て、2015年に『シンデレラの告白』で第七回角川春樹小説賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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