内容説明
かつてのスペインとの戦いで船を失ってしまった鏑木信之介と海賊衆の阿蘭党は、館島(小笠原諸島父島)で苦悩の日々を送っていた。海に出られず、日々の糧や衣類、薬などの物資不足で、窮地に陥る彼ら…。そんなある日、浜に漂着していた無人の南蛮船を発見し、意気揚々と下田へ向けて旅立つも、航海中に嵐に襲われてしまう。漂着した先は、スペインとの深い因縁を持つ民が暮らす、緑豊かな楽園であった。再び襲い来る敵との死闘に男たちの覚悟が試される、書き下ろし歴史エンターテインメント。
著者等紹介
鳴神響一[ナルカミキョウイチ]
1962年東京都生まれ。中央大学法学部卒業。2014年『私が愛したサムライの娘』で、北方謙三・今野敏・角川春樹の全選考委員満場一致により第6回角川春樹小説賞を受賞しデビュー。同作で第3回野村胡堂文学賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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