内容説明
日本橋の小松町にある「女筆指南心花堂」は、匂坂初瀬が師匠を務める、女子だけを集めた手習い所。ながらく師匠を務めていた伯母が倒れたため、初瀬は務めていた旗本の奥祐筆を辞め、心花堂を継ぐこととなった。しかし習うと教えるは大違いで、初瀬はとまどう。大店の娘で我侭なお千代を叱ったことがきっかけで、四人を残してすべての筆子に去られてしまう。けれども厳しいながらも信念を持つ伯母や、住み込みで働く政吉にお藤の力添えで少しずつ、筆子たちの信頼を取り戻してゆく。移ろいゆく江戸の四季の中で、心花堂と筆子たちの事件を解決していくなか、やがて初瀬にも恋の訪れがきて…。
著者等紹介
三國青葉[ミクニアオバ]
神戸市出身、お茶の水女子大学大学院理学研究科修士課程修了。2012年「朝の容花」で第24回日本ファンタジーノベル大賞優秀賞を受賞。『かおばな憑依帖』と改題しデビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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もんらっしぇ
60
ライトノベルを中心に一定の人気がある作家さん。そもそも初期の「忍びのかすていら」がたいそう面白く私も読メに入りたてで感想を一気に書いたことを憶えています。が、版元・招き猫文庫のせいか続編も望むべくもなく、本作はハルキ文庫なので続編が出てもよいのに何故か気配もなく、漸く講談社から出た新作「損料屋見鬼控え」に行く前にレビューを改めてUPします♪江戸は日本橋、商家や武家の女子だけを集めた手習い所が舞台。思いがけなく先生に就くことになった初瀬は悪戦苦闘の連続でしまいには集団での登校拒否にあってしまい…(-_-;)2021/07/16
真理そら
28
不慣れな女筆指南をすることになった初瀬のもたつきぶりが楽しい、と思いつつ読んでたら…トンビに油揚げさらわれた雰囲気で終わった。伊織、多聞の反応も描かれていないから続編が出ると思うが…2018/09/19
椛
25
先に読んだ母から続き出てないのか調べてと言われ、調べて「ないみたいよ〜」と言ったら「これで終わり!!??」と言われたので私も読んでみた。 たしかに「これで終わり!?」となる1冊。 もやもやしすぎて、ちゃぶ台ひっくり返したくなる。 キャラたち内容も面白いのに続編が出ないのはもったいない。2021/12/21
ごへいもち
18
楽しい。続編希望2023/01/08
ポメ子
12
女子ばかりの生徒が通う手習い所での物語。女子トークも楽しく、スラスラ読め、登場人物もみな、良い人で、優しい、可愛らしい時代小説でした。時々は、こういうお話を読むと、何となく心がホッとします。2018/06/25